
4年ぶんの後悔がとけていく景色のなかで、ひびいてほしい声
やらない後悔より、やった後悔のほうがずっといい。
この言葉に出会うまえのこと。
きっと次があるよねっと、会うことを見送ったあの日。待ち望んだ “次は” すぐにやってこなかった。
あの時のことを、どれだけ後悔しただろう。
ほんとうは、もう、あきらめていた。
ごくごくたまに、存在が確認できるだけでも、うれしかった。
後悔として感じていた期間は苦しかったけど、このキモチがあったからこそ、感じれたことがある。
後悔がとける瞬間だ。
★
その人をしったのは、友人からすすめてもらった曲をきいたこと。タイトルはしっかり覚えていたのに、だれが歌っているのかよく覚えていなかった。
タイトルをしらべて、でてきた人の動画をきいた。柔らかくやさしく響く声の持ち主が歌い手 りぶさんだった。
CDを買うなら、大好きなあの人だけ。
そんな自分との約束は、あっけなく更新された。
りぶさんも!
部屋には、りぶさんの3枚のアルバムがかざられている。毎朝きいている音楽のなかにも、彼の歌声がはいっている。
★
いままで生きてきて、後悔はたくさんある。もっとこうしておけばよかったということが、本当にたくさん。
おなじ後悔のなかでも、やった後悔とやらなかった後悔があるって。
どちらが苦しいかなんて、すぐにわかった。
悔いはのこるのだけど、引きずることが多いのは、動かなかった後悔のほうだ。
一刻もはやく仕方なかったといいたかった。でも、いえなかった。引きずりたくはないけど、心のなかでずっと引っかかっていた。
でもさ、後悔があってよかった。あきらめきれなくて、よかったって。
もし、さっぱりあきらめていたり。距離をおいてしまっていたら、気づけなかった。
あなたが帰ってきたことに。
わたしのなかで後悔という形になって、残ってくれていて、ありがとう。
そのくらい、声を響かせてくれて、ありがとう。やっと、後悔がとけていった。
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2015年3月、りぶさんの東名阪ワンマンツアーライブ。
ツアーファイナルから、4年。
かわらずに、アイスが好きで。
かわらずに、森のBGMのなかお話してて。
かわらずに、かっこいい声のまま。
帰ってきてくれた。
おかえり、りぶさん。
りぶさんは、4枚目のフルアルバムとワンマンライブという大きすぎるプレゼントをもってきてくれた。
はやく、来年になればいいのにな。
会いたかったあなたに会える。
りぶさんの歌声がひびきわたるステージ。
待ち望んだ景色、はやくみたくて、たまらないんだ。
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