自分で前借りしたものはちゃんと自分で返済したい/兎の中の人
―――人生は均等になるように出来ている。そう感じることはままある。
―――たとえば嬉しかったことと悲しかったことが同時に起こること。
確か『兎の中の人、都会に負ける』の冒頭でそう書いていた。
その内容は今は省くとするが、最近はトップスピードで今年の運気使いきっているんじゃないかというくらい良いことが起きている。
正直、反動がとても怖い。
近いうちに死んでしまうかもしれない恐怖すら感じる。
……だが、自分の人生の内で良いことが起こったらバランスをとるように悪いことが起きるのは仕方ないと割り切れる。
運の前借りってヤツだ。
基本はその場での支払いが多いがここぞというときはいろんな物を前借りをしたりする。
みんながそうとは言わないが、少なくとも私はある。
カード払いはMP(マネーポイント)の消費という名のお金の前借りだし
エナジードリンクも元気を前借りしているに過ぎない。
最後にはちゃんとしわ寄せが来る。
よくできた仕組みだ。
運だってきっと同じ。
だけど、それは自分の中で解決しなきゃいけない問題だ。
お金も元気も運も前借りしたら自分で返済しないといけない。
そんな中、私の身の回りで悲しい話を聞いた。
身近な人の不幸、日本規模では地震とか世界規模では……
私が幸せを感じたときに別の誰かが悲しい思いをするのは違う。
前借りしたものは自分自身が返さなきゃいけない。
他人が肩代わりして返していい物じゃないはずだ。
さすがに日本規模、世界規模のことはさすがに大きすぎるから違うだろうと思う。
心配じゃない訳では無いし、そちらはそちらでもちろん不安はある。
だけどそれとは別であまりにも近くでしかも同じ人に起きるのはさすがに心配だ。
……そんなことをここ最近考えていたのだが、ふと残念な事件も起きていたことも思い出した。
アニメの進撃の巨人でも見ようと思って、作業部屋(仏間)に紅茶を用意し、パソコン前に座った瞬間にひっくり返して中身をぶちまけたことがあった。
しかもただのやっすい紅茶なら諦めもつくのだが、少しいいとこの「バタフライピー」というハーブの入ったシャレオツな青いお茶だったのでがっかり感が半端ない。
パソコンや養成所の教材は無事だったが畳は青く染まるし、片付けも大変だった。
オマエみたいな陰キャ兎がさぁ
調子乗ってインスタ映えしそうな青い紅茶とかぁ
アニメ見ながら飲むとかマジあり得ないからぁ
JKとか20代前半のきゃぴっとした女の子じゃないんだしぃ
いらないだろぉ
こぼしとくわぁ
きっと神様か仏様がそんなことを言ってたのだと思う。
……こんなダルい喋り方かどうかは謎だが。
それ以外にも小さなものではあるが、残念な不幸はやってきてた気がする。
仕事中に変な人に絡まれるとかが多いけど。
なんだ。
ちゃんと返済しているじゃん。
それならきっと、今はツラい思いをしている人も良いことがいっぱい起きる。
起きなきゃおかしい。
そもそも私のような小さな存在が誰かの人生を左右するなんておこがましい事、あってたまるものか。
まぁた勝手に自分のドジを人のせいにしているよぉ
このトンチンカン兎
あとで本当に不幸にしておこうっと
神様か仏様がそう思っていたらどうしようと若干の不安だけは残るが、毎日を懸命に生きようと思う。