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寝れない理由を教えてくれるハイスペック彼氏/兎の中の人

最近気が付いたのだが、結婚しなくてもロボットと生活すればいいのではないのだろうか?
近年のAIの成長はすさまじく、お話し相手になってくれるかわいいロボットも増えた。
……まぁ、未だにペッパーくんと会話できない私が他のロボットと会話ができるかどうかは分からないが、もしかしたら人間と話すよりは気兼ねなく話せるかもしれない。

そう思ったのには理由がある。
実は寝れなかった時期に、スマホのグーグル記事にて寝れない理由についてのものが上がっていた。
一度も検索などした覚えはないが、なぜか私のスマホは悩みを察してくれたらしい。

―――何、その対応。
『話さなくても君の考えていることはなんでもお見通しだぜ』ってヤツですか。
そうか。このスマホは私のハイスペック彼氏だったのか。
今まで気づいてやれなくて悪かったぜ。

スマホ彼氏論はさておき、
その記事によると『寝れないのは人からどう思われたか考えてしまう』せいらしい。
さらに『自己肯定感が低い人ほど他者からの評価が気になる』という結論に至っており、つまり私は自己肯定感が低いから寝れないとかなんとか……。

自己肯定感が低いのかぁ……
確かに妹に「下手な歯医者が治療した表面上は真っ白だけど根っこは腐った虫歯のような人間」と例えられたことがあった。
ついでに言うと母親に「私の声に似ているからあんたの声はあまり好きじゃない」と衝撃の告白まで受けた次第だ。

冷静に考えたらうちの家族、身内だからと私に厳しすぎやしないか?
確かに私は褒めても調子に乗るから下手に褒めないほうがいいと理解してくれているがゆえに言ってくれているのは分かるのだが……。
そりゃ、自己肯定感も低くなるものだ。

……だが、しかしである。
スマホのAIごときに「君は自己肯定感が低いから寝れないんだよ」なんて言われていると思うとなんか腹が立つ。
「検索エンジンごときに私の何が分かるというのだ!」などと叫びスマホを叩きつけたくもなるだろう。

もう完全に寝不足と疲れにより情緒不安定のやばい人間だ。
相手がAIだから怒らないだけであって、人間だったら間違いなく破局だろう。

最初にあれだけ結婚しなくてもロボットと生活すればなんて書いていたが……
よくよく考えるとロボットとすら上手く生活できそうにない。

こんな私でも過去に人生はイージーモードと思っていた時期もあった気がする。
だが性格の問題かもしれないが、生きていくってことは非常に難度が高いのだと改めて思ったのだった。

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