今更ながらの初詣/兎の中の人
給湯器が壊れる話の前に本当は初詣の話を書こうと思っていたのだが、完全にタイミングを逃してしまい今になった。
3月になり、ホワイトデーも過ぎてしまった今になって初詣も何もないのだが、せっかくなので書こうと思う。
実は先月行った美容院の店長さんから鬼滅の刃の話題が出るのではとドキドキしていたのだが、たまたま行った日がとても忙しそうだったため、こちらに気付かなかったらしく話を振られることもなかった。
その代わりに新人と思われる可愛らしいアシスタントの女性と話すことになった。
毎回思うことだが、美容師の方は話がうまい。
今思えば、声優事務所の養成所に通っていた頃も元は美容師だったという方が何人かいた。
見た目もイケていてトークがうまいのは声優にも必要なスキル。
1つでも多くの武器があるほうが良いに違いない。
話を戻そう。
初詣だが、例年ならば家族で決まった神社にお参りに行くのだが何せ今年は異例中の異例。
新型ウイルスの影響で家族で出かけることもなく、年始は過ごしてしまった。
私なんてパソコンに向かい続けて作業ばかりしていたぐらいだ。
今年は厄年、せめて1月中には行った方がいいだろう。
月が替わるギリギリのあたりで重い腰を上げたのである。
さて問題はどこの神社、仏閣にお参りに行くかだ。
例年家族で行く神社でもよかったのだが、少し遠いところが良いか。
けっして、占いで『少しでも遠くの場所で初詣をした方がいい』と書かれたいたわけでは……
いや、ここでウソをついたところで意味はない。
実は黒子のバスケに出ている緑間真太郎こと真ちゃんが好きな影響もあり、『人事を尽くして天命を待つ』という彼の信条にあやかり少しだけ占いを信じている。
ラッキーカラーを極力身に着ける程度ではあるが、やれることはなんでもやることに越したことはないだろう。
とはいえ、彼の場合は努力も怠らなかったのだから当然の結果が出ているのだから、その面も真似をしたい。
話は戻すが、このご時世であまり県をまたぐような行動はさすがに控えたい。
そこで思い浮かんだのは厄除けで有名なお寺ととある武将ゆかりの神社だ。
厄年なら厄除けのお寺であろうとも思ったが、おみくじで苦い思いをしたことがある。
実はここのおみくじ、凶がよく出ることで有名だ。
スポーツ選手などがここでおみくじを引き、新年一発目から凶を出せばあとは運気が上がる一方だといって引くことがあるらしい。
だが、私はオーデションに落ちまくって落ち込んでいる時に案の定、凶を引いてしまいしばらく立ち直れなくなったことがあった。
死んだ顔をして厄除けのお札を握りしめ、厄除け団子を食うようなことは二度としたくはない。
それゆえ、今回はもう一つの神社へ向かうことにした。
実はこの神社、ロープウエイでも上ることが出来るが階段を上がるとよりやり切った感があり御利益が得られそうなイメージがある。
せっかくならばと私もその階段を上ってみたが、想像以上にきつく少し休みながら上がる羽目になった。
中には歳の多い方と何度がすれ違ったのだが、まだまだ修業が足りないと思わざる得ない。
何とか上り切ったあとでせっかくカメラと幸村人形を連れてきたのだからと少し写真を撮ることにした。
だがその時にふと思った。
確かこの神社に祀られている武将って……真田家アレルギーじゃなかったかと……。
その時の私の装備はカメラと幸村人形たちと六文銭が描かれたリュックを装備していた。
明らかにこの場にふさわしく……いや、むしろ祀られている方に不親切な恰好だ。
落ち着いて空を見上げると天候も芳しくない。
そう考えていると……さきほどまで降っていなかった雨が降り出したのだ。
傘は持ってきていたが、さきほど必死に上ってきた階段の下にある車の中。
相手を油断させ、自分の陣地に招き入れておいてから総攻撃。
まさに真田昌幸様の策略を真似たようなやり方だ。
1月ギリギリに行った初詣は簡素に終わり、早々に帰宅する羽目になったのだった。
……てか、アレルギー並みに嫌いだった人のやり方真似るってどうなのよ。家康公……
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