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せめてツンデレの黄金比9:1でお願いしたい/兎の中の人

美容院で髪もさっぱりし、前髪も鬱陶しくなくなり色も赤よりにしたら思った以上に赤い色になった。
そんな喜びもつかの間、我が家の湯沸かし器が故障した。
私は感じなかったが、地震と強雨のダブルパンチに耐えられなかったのだろう。
思い出してみれば去年の恐ろしい台風でも不調となり、いよいよ買い替えの時期かと思いつつも騙し騙し使い続けていたツケが来てしまったのだった。

お湯が出ないのは、洗い物をする上でもツラいものがあるが我慢は出来なくもない。
だがさすがに接客業をしている上で、お風呂に入れないのはまずいであろう。
このコロナ禍ではあったが、背に腹は代えられず銭湯へ行くこととなった。

ただ銭湯が嫌いかと言われると実はそうではなく、むしろ好きで以前は帰りが遅く、翌日は休みの日に早朝に浴びに行っていたこともあったぐらいだ。
車を走らせ少し行った先にある所謂スーパー銭湯へ行き、様々な効能のある湯に入りのぼせる前に上がっては別の湯に入ることのなんと楽しいことか。
感染リスクなど考えなければ積極的に行きたい場所の1つだ。

今回は不慮の事故という名目上、久々の銭湯だった。
きっとお客も少ないのだろうと思っていったのだが、思いのほか駐車場に止まっている車は多く、家以外にも給湯器が壊れたのか風呂のない場所にすんでいるのかもしれないと思うことにした。
ただ更衣室に入ってみると思ったほど客は少なかったので、風呂以外の楽しみを持つ人が来ている可能性もあったのかもしれない。

銭湯でありながら漫画喫茶さながら漫画や雑誌などが充実している場所もあるくらいだ。
私が通ってない間にいろいろ変化があってもおかしくはないだろう。

この時期なので、アメニティなどはないかもしれないと不安に思っていたが以外にも種類は少なくなっていたが設置されていて驚く。
しかも以前はなかったダイソンのドライヤーも時間制限付きで有料だが使用できるようにされており、使いはしなかったが興味はわいた。
いろいろ落ち着いたら使ってみたいと思う。

とりあえず今は仮の給湯器が設置されてはいるが、直るのはもう少しかかりだ。
しかも仮でつけているだけなので温度調整が難しい。
お風呂はまだいいが、シャワーや洗い物の際に使う時に問題だ。
冷たい水しか出ないからと温度を上げるといきなり熱いお湯が出てきて火傷をするんじゃないかと一瞬焦ることもある。
人の体温に合わせてあるはずだから熱湯が出るということはないとは思うが、出てもせいぜい過去にバラエティー番組であった熱湯コマーシャル程度の温度だとは思いたい。

ちょうどいい温度を出すのに苦労する。
ツンデレですら9:1が黄金比だとういうのに、この給湯器から一発でちょうどいい温度が出ることがない。
ツンデレを通り越してツンドラな給湯器だ。
せめてお帰りいただく前に一割の確率でいいからちょうどいい温度を出して、デレて欲しいものであった。




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