アラサー女が3年ぶりに転職活動してみた感想
代理店勤務のアラサー女として3ヶ月ほど本腰入れて転職活動をしていて、内定はもらったものの、今のタイミングでは転職しないことにした。
転職理由だったもの(給料があまり上がらない・業務過多・マネジメントに向いてなさすぎる)がなんだかんだほぼ全部解決してしまい、
同時に今の職場にしかないもの(案件の質がいい・ゴリゴリの営業はしなくていい・上司や担当クライアントともいい関係を築けている)が客観的にちゃんと見えてきて、手放すのが惜しくなったから。
結果的に今回は転職しないことにしたけれど、転職活動自体にはものすごく学びが多く、このタイミングで経験しておいて本当に良かったと思っているので書き残しておく。
なぜ転職しようと思ったのか
この1年くらいずっと仕事のことで悩んでおり、前回の人事査定では定量目標をON達成した割には全然給料が上がらなかったこともあって、「他人は変えられないのだから自分が出ていくしかない」「頑張ること自体には意味がないから、頑張る場所を変えなくては」と思ったから。
今の会社には未経験で入社したので同業他社のことはよく分からないこともあり、今のスキルと経験値だとどのくらいのオファーが出るんだろう?を単純に知りたかったのもある。
本格的に応募して面接を受け始めてから3ヶ月弱、複数内定をもらったタイミングで終了とした。
終わってみての感想
働きながら転職活動するのはしんどい
前回の転職活動では3ヶ月ほどフリーランスという名の無職をやりながら転職活動をしていたので時間にも気持ちにも余裕があったが、今回は働きながらの活動。
現職で月40時間前後の残業をしつつ転職活動をするのは普通にしんどかったし、今回はさらにそこに家のリノベ・引越し関連の対応も加わって本当にきつかった!!
転職活動を本格化する前のピーク時には月70時間くらい残業しながらTOEICも受けたりしていたので、本当に死ななくてよかった…頑張った…もうやりたくない。
でも転職活動したことで現職の恵まれているところが客観的に見られるようになったし、
経験者採用だと、転職するだけで100万近く年収上がる可能性があるのか!というのも実感できた(これは年収レンジにもよると思うので、3年後の転職活動だとまた違った感想になるかもしれない)。
今までも仕事辞めてぇ〜!!と思うたびに(年に1回のペースで)職務経歴書を更新してエージェントと話すことはしていたけど、面接受けて内定をもらうところまでやるとやっぱり全然違う。
アラサーの今のタイミングで本腰入れて活動してよかった。ポテンシャルを見てもらえた第二新卒時代とは違い、今の年次では何が求められているのか?向こう数年で何を経験するべきか?今の会社で何をするか?もわりと明確になった気がしている。
第二新卒とは見られているポイントが全然違う。「お前は何ができるの?」をひたすら問われる
経験者採用で応募しているので当たり前なのだが、何ができるのか?どのポジションで即戦力になるのか?を見られている。
「あなたが入社するとうちの会社にはどんなメリットがありますか?」とストレートに聞かれた面接もあり、冷や汗をかきながら答えたけど、結局これに尽きるよなとも思った。自分は何ができるのか?それを踏まえて今後どんなメリットを会社にもたらせるのか?しか見られていない。
今の会社では業務の幅が広すぎて、結局何ができる人間なんだっけ…?で迷子になりかけたものの
そこは「今後軸としたい業務」を前面に出してアピールすればOKなんだな、という発見もあった。
最初から「これとこれとこれの経験があります!」を全部並べてしまうと全部中途半端に見えるけど、「〇〇ができます!これにフルコミットしたいです!」という見せ方にしつつ、聞かれたら「実はこんな経験もあります」を後出しするとその方が反応が良かった、気がする。(ただ、職務経歴書には待てるスキルをとりあえず全部書いておくのが良さそう。面接では伝えきれない部分もあるので)
・特に成果を上げたと思うプロジェクトは?
・なぜうまくいったのか?
を深掘りされるのは第二新卒の頃から変わらないが、「どこまで自分で考えて実行したのか」をよりシビアに見られている実感があった。
逆に言えば、実績の数字だけあっても「なぜうまくいったのか」を高いレベルで語れないと評価されないということでもあり…
おそらく次に転職活動するときはマネジメント経験もしっかりアピールしなくてはいけないけど、マネジメントでも「なぜうまくいったのか・いかなかったのか」を言語化できないと再現性がないとみなされて評価されないんだと思う。
当たり前の話ではあるのだが、これを実感できたのは大きな学びだった。
あと、転職活動中に女性のキャリアに関する本を色々読んだのも良かったかもしれない。以前は「今までの仕事は自分だけの力でやったわけではないし、そこまで強気にアピールしていいんだろうか…」という気持ちも多少あったけど、「嘘をつかない範囲内で最大限アピールする!!」と思えるようになった。以下の本は特におすすめです。
「アラサー既婚女であること」は想像以上にハンデにならない
もうつらいよ〜辞めたいよ〜と言いながらずっと本格的な転職活動に踏み切れなかった1番の理由がこれ。
転職したらそこから最低1年は育休が取れないし、そもそもいつ産休に入るか分からないアラサー既婚女なんて転職活動でさぞ不利なんだろう…と思っていた。
実際にやってみると、全然関係なかった。これは業界業種にもよるかもしれないが、少なくとも一定以上規模のWEB系の会社では全くハンデには感じなかった。普通に現職より年俸+10%アップのオファーも出たし、アラサー既婚女だろうが採用したい!!という会社はちゃんとある。面接で質問されたことにしっかり答えることさえできれば、属性はあまり関係なさそう。正直ちょっと驚いたし、同じ理由で転職活動を躊躇っている人がいたらとりあえず1回活動してみるのをおすすめしたい。
英語はやっておいて損することなし
第二新卒の時のTOEICスコアは700〜750でそこまで高くも低くもなく、当時は面接でも特に触れられなかった。
今の会社に入ってから勉強しなおして850↑までいったので今回は職務経歴書でもアピールしていたが、どうやらTOEICは850超えると「英語できるんですね!」という見え方になるっぽい。(会社にもよると思う)
「即戦力としてそれなりに業務がこなせる×英語でプレゼンができる」の価値が高い感じ。
特に大手の代理店は海外クライアントとの折衝もあるので、「英語で業務ができる」の評価は想像以上に高かった。
まだビジネス英語をしっかり使いこなせるレベルには達していないけど、勉強自体は真面目に続けようと思った。speakingを…頑張りたい…
どうやって進めたか
書類が一番大事!!ChatGPTと相談しながら作るのは良かったのでおすすめ
まずはビズリーチの登録内容を最新版に更新。
スカウトが来た中で良さそうだったエージェントと面談して職務経歴書をブラッシュアップして、同業他社に応募していった。
ちなみに自分は仕事に対する不満が募ってくると「もう辞めてやらあ!」という気持ちでビズリーチ(職務経歴書)を更新するタイプの人間なので、書類は1年前に作っておいたものをベースに最近の実績を追加して仕上げた。ただ、今の会社も4年目なので、職務経歴書も時系列ではなくプロジェクト単位で書いた方が見やすいのは発見だった。
やっぱり転職では書類が一番大事なのは前回の転職と変わらず。職務経歴書を作る時はChatGPTの力を借りるとすごく捗るのでおすすめしたい。
面接は基本オンライン、だが…
面接は基本オンラインだったので、業務の合間を縫って自宅から対応。
ただ、前回(3年前)のコロナ真っ只中の頃の転職活動と違って多くの会社が出社前提になっていて、二次面接は対面というパターンもあった。あと、オファー面談はどこも対面。オフィス見学もできたので良かったし、有給が余っていたので対応できたけど、そうでなかったら結構きつかったと思う。
「週に何回くらい出社できますか?」も必ず聞かれたし、今回受けた中ではどこの会社も週3~4日は出社してほしそうな雰囲気で、やっぱり世の中全体が出社に回帰しているのを感じた。
中途なのにWEBテストも普通にある
中途採用でもWEBテストや適性検査を課してくる企業が意外と多い!!「3日後の面接までにこのテストに対応して下さい、所要時間は60分です」とか普通に言われるのは厳しかった。。。何度か締切をぶっちぎってしまい期限を延長してもらった。規模が大きい会社ほどWEBテストもあると思っておいた方がいいのだと学んだ。管理職ポジションでの選考だとまた違うのかもしれない。
メンタル系の疾患持ちでないか?を分かりやすく警戒している企業も想像以上に多い。これはどうみてもメンタル不調や発達障害を炙り出したいんだろうな…という適正検査を受けながら複雑な気持ちになった。
内定辞退して後悔しないか?
今一番恐れているのはこれです。間違いない。正直まだ「本当に辞退してよかったのかな…」という気持ちがある。
内定をいただいた会社からはびっくりするくらい良いオファーをもらって、恐縮するくらい褒めてもらったので本当に申し訳なかった。
書類上の労働条件は間違いなく今より良かったし、提示されたポジションも普通に面白そうだった。
その上で、今のタイミングで退職するとどうやっても綺麗な辞め方にはできないし、仕事自体はきついけどお客さんには評価してもらえているし、ボトルネックだった部分は概ね改善に向かいそうなので、それならもう少し頑張ってみようかな…という気持ち。
本格的に転職活動したことで自社の良い点にも気づけたので、以前よりは前向きに働ける気がする。本気出せばいつでも辞めれる!!という実感も得られたのでだいぶ気が楽になった。
このタイミングで本気で転職活動してみて良かったな、という備忘録でした。誰かの参考になると嬉しいな。
北海道生まれ東京暮らしの社会人。noteでは転職活動のことや買ったもの記録などを書いてます。