プラセボ

プラセボとは
よく知られる偽薬を指す言葉


有効成分の入っていない
薬状のものを飲んでも
ある程度の効果が出る

とあるデータでは
頭痛に関しては４０％くらいの人に
効果が出ることもあるそう


まだ私が学生の頃
これを実際に使っていたことがあるのです

中学生の子供たちを集めて
キャンプに行ったり
登山に行ったり
という青少年活動をしていた頃

私は
すでにかなりのコーヒー好きでして
バイト代貯めて
コーヒーショップ巡りをしたり
コーヒー器具買う様な学生でｗ

でも昔は今ほど美味しいものが飲めるお店も少なくて
フルーティーとは違う酸味や
コクとは違う焦げの苦みがあるコーヒーに当たると
よく甘味をつけて飲んでいた

小さな錠剤のような形状の
お気に入りの甘味料を
常に持ち歩いていたのです



いつもキャンプに参加してくれる子供の中に
山へ行くと必ず

おねーちゃーん、頭が痛いのーと言ってくる
引っ込み思案の女の子がいて

本当の鎮痛剤も持っていたけれど
飲ませたくないなと思って

試しにこの甘味料を
よく効く頭痛薬だよといって飲ませてみたところ
本当に３０分くらいで頭痛が治まり
元気に遊びだしたのです


この
山へ行くという経験が
この子にとって辛いことにならないように
楽しかったなと思い出してもらえるように
という思いから

何回くらい甘味料あげたかなぁ
この少しの嘘を昔は結構気にしていて



でもある人から
プラセボという言葉の元々はギリシャ語で
喜ばせる
という意味があるというのを聞いたときに

とてもホッとした気持ちになったのです


プラセボって聞くと
あの子の顔が浮かぶ
元気にしてると良いな



人って
今分かっている科学や医療だけでは
まだまだ解明できないことだらけ

でもね
言葉になる前の
心の中にある思いが
現実をするりと変えていくことを

大袈裟じゃなく
こんな小さなことから
気付かされていくんだね



誰かの思いで
変化していくのなら

今はとりあえず
世界平和を祈ろうかと思います

ニュースみるのが毎日辛いです