見出し画像

【Podcast】ep.14「日本の女性アーティストが歌うJAZZYな曲を聴いてみる夜」(※2/8テキスト版追記)

昭和の歌謡曲は案外ジャズと親和性が高くて、ビッグバンドのサウンドに日本語のメロディが乗ると昭和歌謡に近くなる…と思っています(←選曲とはあまり関係ないですが。笑)
今宵は80年代の女性トップアイドルによるジャジーな楽曲と、大人な女性アーティストによるスタンダードジャズをしっとりと聴く夜です。

(曲をフルで聴くにはSpotifyプレミアムにログインが必要です🙇‍♀️)



番組で使用した楽曲はこちらのプレイリストに月毎に更新中です(1月分追加しました)💁‍♀️


🗒️テキスト版(2/8更新)
◆midnight reflection ep.14

こんばんは。
木曜深夜、いかがお過ごしでしょうか。
おやすみ前のひととき、心おだやかに眠りにつけるような優しく美しい音楽を私目線で選曲し、お届けいたしますmidnight reflection。
ナビゲーターは私、Chieがお送りいたします。

改めまして、こんばんは。Chieです。
あっという間に2月に突入しました。空気が乾燥しているせいもあるかもしれないのですが、早くもほんのり花粉の症状が出てきた気がします。花粉症持ちは春を先取りしがちですよね。あまり嬉しくはないですけど。。
さて、前回、前々回とかなり重ためな選曲になってしまったので、少し軌道修正して、今週はまたゆるりと楽しめる夜の曲をお送りしたいと思います

♪曲①松田聖子/「SWEET MEMORIES(Cinema Version)」

はい、今夜最初の曲は松田聖子さんの「SWEET MEMORIES(Cinema Version)」をお聴きいただきました。
この曲は1983年、私はまだ小学生の頃でしたが、缶ビールのテレビコマーシャルで一躍有名になりました。そのCMは、丸みを帯びたシルエットがとても可愛らしい ペンギンのキャラクター達のアニメーションになっていて、ジャズバーで渋い男性ペンギンがビールを飲みつつ、可憐な女性ジャズシンガーのペンギンが感情たっぷりにこの曲を歌うのを聴いて、ほろりときてしまうという…、見た目の可愛いらしさに反して、とても大人なムードのある、素敵なCMでした。
そのCMがものすごい大人気となって、2年後の85年にはついに映画化されてしまうという…、今ではCMが映画化されるほどバズるというのはなかなか考えられない気がしますよね。
なので、お聴きいただいたCinema Versionはオリジナルとはアレンジがだいぶ違っていて、どちらかというとシティーポップ風のオリジナルよりもかなりジャズに寄せたアレンジになっています。ジャジーな演奏と甘く透き通る聖子さんの歌声の 良い意味でのミスマッチがこのペンギンのキャラクターと本当に相性が良かったように思います。

ということで、今週は日本の女性アーティストが歌うジャズっぽい曲とジャズスタンダードナンバーをお届けします。


続いては、松田聖子さんと来たら、やはり次はこの方、中森明菜さん。
華やかなホーンセクションが印象的な曲で言うと「TATTOO」が先に出てくるかもしれませんが、よりジャズっぽさを感じるこちらの曲「ノンフィクション エクスタシー」をご紹介します。
80年代のアイドルの曲は自分がまだ小学生だったこともあって、レコードやカセットはまだあまり手にすることがなくて、曲を知る手段はもっぱらテレビの歌番組からでした。ただ、この曲はシングルにも関わらず、テレビであまり聴いたことがなかったような気がします。
この曲は、1986年11月10日にシングルカセット限定という特殊な形でリリースされていて、オリコンの週間アルバムチャートのカセット部門で 1位を記録しました。なぜアルバムチャートなのかというと、当時はシングルレコードのランキングに、カセットの売り上げを加算するという形式だったようで、レコードの発売が無く カセットのみの発売だったこの曲は、アルバムの方のカセットチャートに含まれた、ということのようです。
当時のランキング形式の歌番組はシングルレコードの売り上げ、有線やラジオのリクエストなどに基づいて番組独自に集計されたトップ10の発表という形で行われていたので、そういう意味ではランキング形式の歌番組ではお披露目する機会がなかったのかもしれません。
私が耳にしたのも、もしかしたらリアルタイムではなくて、後にCDでベスト盤を聴いた時だったのかもしれません。

では、ミディアムテンポのムーディーなビッグバンドジャズ風のサウンドと、明菜さんのささやきかけるようなセクシーな歌声をお楽しみください。「ノンフィクション エクスタシー」

♪曲②中森明菜「ノンフィクション エクスタシー」


ここからはジャズ風の曲、ではなく、日本人女性アーティストが歌うスタンダードジャズを2曲お届けします。

まずはJUJUさんの歌う「Take Five」をお聴きいただこうと思います。
私は昔CMで聴いたことがあったこの曲がデイブ・ブルーベックのピアノだったというのを大学生の頃に初めて知って、そしてさらにこの曲に歌詞があったんだと!ということはこのJUJUさんのバージョンを聴いた時に初めて知りました。早口言葉かと思うほどの歌詞の詰め込まれ方で、最初はびっくりしましたが、アル・ジャロウというジャズシンガーによるボーカル・バージョンは彼特有のパーカッシブで驚異的リズム感のスキャットと相まって、ものすごいことになっているので、よかったらYouTubeで検索して聴いてみてください。

JUJUさんのバージョンはとても耳馴染みの良いアレンジだと思いますので、しっとりとお楽しみください。
ではJUJUさんで「Take Five」

♪曲③JUJU「Take Five」

今夜最後にお届けするのは、先日惜しまれつつも天国へ旅立たれてしまわれた八代亜紀さんの歌うジャズスタンダードのナンバーです。
デビュー前はご自身のハスキーボイスを生かしてクラブ歌手になろうとされていたそうです。
これからお聴きいただく楽曲「クライ・ミー・ア・リヴァー」が収録されている『夜のアルバム』という作品は元ピチカート・ファイヴの小西康陽(こにしやすはる)さんがプロデュースし、2012年にリリースされた比較的新しいジャズ・カバー・アルバムなのですが、彼女が「ナイトクラブで歌い始めた頃を思い出して作った」と話す通り、演歌のイメージとは一線を画す作品になっています。改めて歌声を聴くと、八代亜紀さんの歌うジャズはニーナ・シモンを思わすような、渋くてグッと迫り来るものすごい吸引力があるなぁと思いました。
では、お聴きください。
八代亜紀さんで「クライ・ミー・ア・リヴァー」

♪曲④八代亜紀「クライ・ミー・ア・リヴァー」


今晩のmidnight reflection、いかがでしたでしょうか。今宵も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
番組でご紹介した楽曲をmidnight reflection playlistとして公開しています。また前週分の内容をテキストにしたものをnoteに公開していますので、よかったら併せてお楽しみください。リンクは番組トップの概要欄に掲載しています。
それではこの辺でそろそろおやすみの準備に入っていきたいと思います。
皆様とはまた来週。お相手は私Chieでした。素敵な夜をお過ごしください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?