ふたりのその後
(1つ前の続きです)
母との電話を切って数分後、彼に電話をかけようかどうしようか迷っていると、彼の方から電話がかかってきた。
無事家に帰れたこと。
私の長文LINEがきっかけで家族に連絡し、家に帰れたこと。
泊めてくれた感謝、心配してくれた感謝。
などを矢継ぎ早に言われた。
それを聞いた瞬間安心して泣いてしまって、彼の中の問題の核心的な部分はまだ解決していないけれど、もう私はあの人の力にはなれないし今も大好きだと伝えてしまったからには避けられるものだと思い込んでいたからだ。
返事はいらないと言ったから、そこに関しては何も言われなかった。
けれど、その後1時間半もビデオ通話で他愛もないことを話し、心配過ぎて今日一日食事が喉を通らなかったと言う私のために、ご飯を作って家まで持ってきてくれた。
すぐに帰ると言っていたけど、私が明日から実家に帰ることを告げると、じゃあもう少しここにいると言って、一緒にHUNTER × HUNTERを見てオセロをした。
勢いに任せて、実家から帰ったら家で一緒にもつ鍋したいって言ってみた。
付き合ってた時一緒に行った店のテイクアウト商品、前も一緒に家で食べたやつだよね?それは絶対しなきゃ!って次の約束もした。
彼からも次は俺ん家に招待するからって言われた。
帰ってきたら連絡してなって言ってくれた。
全部が嬉しかった。
告白した先には、復縁して一緒にいる世界線か復縁できずに一生疎遠になる世界線かしかないと思っていたけど、復縁しなくても一緒にいる世界線がありました。
やっと自分の気持ちを言えたこと、私の気持ちを知った上で避けずに向き合ってくれていること、それだけで今の自分は十分に幸せ。
これからどんな選択を取るにしろ、今よりもっと幸せになろうと思います。