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エンドロールの始まり

わかっていたことだけど、やっぱり私ってあいつには甘いんだよな。
もう顔も見たくない、不幸になればいいと数日前まで思っていたはずなのに、人を恨むことがどうも苦手で2.3日もしたらどうでも良くなってしまった。
好きの反対は無関心と言うから、どうでも良くなってきたってことは、本当に私の世界からあいつの居場所が無くなったのかな〜と思いました。

今思い返してみると、付き合っていた頃の自分の思考回路が理解できない。
家族とか友達とかを一部犠牲にすることになったとしてもあの人とずっと一緒にいたいとか思ってた。
今までだって、傍にいた分彼が頭に血が上りやすい性格なこととか、いつもスレスレのことをしていることとか、気まぐれで自由なことが最優先であることとか悪い所は沢山知ってたはずなのに、それが自分に向いてないのをいい事に知らんぷりしてた。
今もそれなりに彼のいい所はあるから、友だちくらいにはなれると思うけどどう頑張っても性格がだいぶ変わらない限り、二度と付き合いたくはないなと思う。
できるか分からないデートのために他の予定を捨てて、来るか分からない彼のために毎晩可愛くして、そんな自己犠牲出来るくらいあの人を愛せていた自分が今となっては想像出来ない。

付き合っていた頃の写真を見ると、あの頃の私は本当に幸せそうなんだよな。
写真フォルダに残る彼も私と同じようにニコニコしてるけど、あの時は楽しかったのかな。私の事好きだったのかな。

もう今となっては私たちの間には何も残ってないけど、やっぱり2人ですごした1年というのは確実に私の価値観や趣向に影響を与えたわけで、多分向こうもそうなんだろうなと思う。
昔の自分だったら絶対に見なかったであろうスラムダンクを今も彼の影響で見てるし、映画もドラマも流行りのアニメばかりだったのに洋画も見るようになった。
食の好みとかスポーツへの興味とか自分が気づかないうちに自分に溶け込んでいて、この先私の要素が溶け込んだ彼が新しい誰かと関係を気づいていくと考えると、もっとちゃんとした大人になれ!と思う。

もう復縁したいとかそんな感情は灰になってしまったけど、やっぱり情は消えなくて今の彼女と幸せになって欲しいと思ってしまう。
きっと私はかなりのお人好しなんだと思う。
別れてから3ヶ月間、毎日のようにしていたLINEだがもう3日以上していない気がする。
私の中での彼の優先順位がだいぶ下に下がったからだろう。
好きじゃなくなったつもりではいるけど、きっとこのnoteを書いているうちは忘れきれて居ない。
まだインスタの足跡も気にしてしまう。
いつかこのnoteの存在を忘れるまで。

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