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大迷惑な小銭たち

子どもたちがまだ幼き頃のこと。

うちの父(子どもたちの祖父)は実家に遊びに行くたびに孫が喜ぶからと小銭を渡していた。

実家に意味不明に貯まっていた小銭だ。
わざわざ5円玉を紐で括って繋げたものや10円玉を遊びに行くたびにうちの子たちに渡すのだ。

子どもたちはお金…特に小銭がたくさんあると喜ぶ年齢だった。まだ札の威力を知らない幼き頃だ。

父は貯まっていた小銭を無駄にせずに済み、小さな孫たちは普段触ることのない(まだ必要のない)10円玉や5円玉に大喜びするのだからそれで良かっただろう。

駄菓子屋でもあれば良かったが近所に駄菓子屋は無かったので使わずに小銭が貯まり続けた。

今、それが私に厄災として降りかかっている。

なんとなく小銭をもらうたびに
使うこともなくずっとカンカンに貯めていたのだ。

孫には小銭を渡さないで!!

お金なので捨てることもできず、この1番多い1円玉をどーすりゃいいのさ…。

今はATMで硬貨を入金すると手数料のほうが高くなる。1円玉を1枚入金したら手数料110円て…どんな商売なん?

もうこんな昭和の感覚で小銭を孫に渡すジジイは絶滅したとは思うが、渡すならせめて500円玉にしておいてくれ。

ATMには大きな店舗以外は小銭の投入口は無いのだ。ゆうちょ銀行ATMは硬貨の投入口があるのに「入金できません」と書かれている。

キャッシュレスの世の中、この小銭…特に1円を死ぬまでに使い切れるのだろうか。
数えたら何円になるのだろうか。
1000枚あったとて、1円玉なのだから
たった1000円だ。

ああ、気が遠くなってきた…。

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