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月曜休みの罪悪感はどこから来るのか。
私は土日働いているので月曜日と金曜日を公休日にしている。
日曜日、皆がサザエさんを見ながら憂鬱になる時間は私には花金(死語)の気分なわけである。
月曜日はブルーマンデーというらしい。
この言葉があるおかげで私は月曜日のラッシュアワーに山に行くため山の格好をして電車に乗っているだけなのに大変な罪悪感に苛まれている。
月曜日、皆がどんよりした顔で会社に向かう電車で私はウキウキしている浮かれポンチなのだ。
電車がすし詰めになる尼崎から大阪までは土色や青色の顔をした皆さんに混じり、ポーカーフェイスを意識してザックを抱えてツンのめらないように足の親指に力を入れて踏ん張っている。
山を歩かんとするものが電車ごときでツンのめってはイカンのだ。
阪神なんば駅から南海なんば駅までの9分間を早歩きし、ローソンでおにぎり2つとウィダーインゼリーを買い、南海電鉄に乗り換えたらもうこっちのもんだ。
南海なんばは始発だから絶対座れるし人が極端に少なくなる。皆が大阪に向かっている中、私は大阪を脱出する。
南海高野線に乗り、金剛山の最寄り駅である河内長野までの25分間は金剛山に登りに行く同志たちがちらほらと乗っており、私はようやく月曜日休みのの罪悪感から解き放たれる。
土日に働いている私が月曜日に遠慮する必要は全く無い。なんならワタシ、土日働いてて偉い。なのになのに。
なのに、月曜日から山の格好しやがって。
と言う聞こえない言葉のプレッシャーを勝手に受けているのだ。自意識過剰以外の何者でもない。全く日本人甚だしい。
電車登山組の私が山に行くためには電車の中で無になることだ。日本人のよくわからない同調圧力やこうあるべき日本人感を捨て去るのだ。
月曜日休み…やめらんない。