欠勤するための嘘

仕事をよく休む人がいる。
うちの会社は当日欠勤がまぁまぁ多い会社である。
コロナやなんちゃらウイルスなど感染症が勃発しているから仕方ない。
「ちゃんとした」病気や事情があるなら仕方ない。人生には不意打ちが付きものだ。
しっかり養生して治してくれ。

同じ部署に入社して2年目のKさんという32歳の人がいる。

仕事中でもやたらスマホを見ており、ある時、後から覗いた人によるとXを見ていたらしい。

うちの会社は仕事中にスマホでチャットワークを常に確認しながらの勤務だからチャットワークを見ているのか、全く関係ないネットを見ているのか正直わからない。注意しようにも現場を押さえないと無理なのだ。
だが、さすがに仕事中にゲームの実況はマズイと思う(彼女の使ったパソコンに履歴が残っていた…)

彼女は週5の8時間、つまりフルタイムの契約であるが、週5出勤できたことは稀である。

月に3度くらい発熱で休む。
月に3度くらいめまいと頭痛で休む。
月に2度くらい腰痛で休む。
寝坊疑惑もあり、なかなかのレパートリーである。

もうこの地点で自分の娘なら総合病院で検査受けさせたい。
健康体の成人が月に3回以上、単発で熱を出す地点で何かの病に違いない。
バイキンがおる。絶対に。速やかに病院へ行け。

そしてこの度、満を持してとうとう親戚を葬り始めたのだ。

「親戚に不幸があったのでお休みします」

ここ最近の火葬場事情を鑑みると、今日死んで明日火葬はできない。大抵数日から1週間の火葬待ちが発生するのだ。彼女は若いのでそういう事情を知る由もない。
だから今日死んで明日葬式、はできないのがこの辺り一帯の最近の葬式の常識である。

さて、この先何人の親戚が亡くなるのか見届けたいと思う。