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中大の命綱―舟津彰馬という人

こんばんは、ライター修行中のAikaです。
昨日は旅行のお楽しみの余韻を楽しむまもなく仕事でした。

↓昨日のブログ↓

疲れからか風邪っぴきになり、退勤後は布団の中で、ブログどうしようかと思案しておりましたが…

大好きな箱根駅伝ネタなら書けるだろうと言うことで、個人的な箱根駅伝で印象深いエピソードを話します。


今回取り上げるのは、最近気になる中央大学のOB、船津彰馬選手(現:小森コーポレーション陸上部)です。

箱根路を走った選手でもありますが、1年生にして主将を務めるという異例の大抜擢でよく知られているかと思います。

当時、箱根駅伝でもなかなか結果が出ず予選会に回るようになっていた中大で、全体の奮起を促す為にという藤原監督の考えでした。
※今でこそベテランの藤原監督ですが、当時は少し前まで選手だった、今でいう皇學館の寺田新監督に近い立ち位置だったようです

1年生主将というだけでも非常に荷が重いように感じますが、舟津選手は臆することなく強気で引っ張っていったといいます。

しかし、第93回箱根駅伝の予選会において、そんな中大に大きな試練が立ちはだかりました。
予選会の上位10校に箱根出場権が与えられる中、中央大学は11位で惜しくも出場に届かなかったのです
箱根駅伝87回連続出場という最多出場記録が途絶えた瞬間でした。

誰もが言葉を失う中、1年生主将の舟津選手の叫びが響き渡りました。

「予選通過はなりませんでしたけど、しっかりと変わった姿を見せられたと思います。あと一歩の順位で、本当に申し訳ありませんでした。先輩たちに文句を言う方がいたら、自分にすべてぶつけてください」

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/7878/1/

さらに「自分が受けて立ちます」と力強く言い切りました。

この言葉だけでも相当にしびれるような力強い頼もしい主将ですよね。
1年生にここまで言われて、彼を認めない先輩がいるでしょうか。

舟津選手は言葉だけではありませんでした。
箱根に出られなくてもトラックレースで結果を出し、チームを活気づけていきます。

2年生になっても彼は主将を務め、迎えた第94回箱根駅伝予選会を3位通過し、中大は箱根駅伝に返り咲きました。
前年からは考えられないような躍進の結果です。

舟津選手は中大がどん底に落ちそうな時に、仲間を引っ張り上げ、支えた命綱だと思っています。
その後の中大の活躍は多くの人が知っての通り。

94回~97回まで、あと一歩で箱根シード権というところで粘り続け、予選会から出場し続けていき、98回大会で総合6位で久しぶりにシード権を獲得。

99回大会では総合2位と大躍進を遂げたのも記憶に新しいでしょう。
一番苦しい時期を乗り越えたからこそ、今の強い中大があります。

我らが応援している國學院の前田監督は、前回大会の直後「中大みたいなレースして」と選手に言い聞かせていました。
藤原監督に「どんな調整をしているのか聞きたい」とも。

今やそれだけ憧れられる存在となった中央大学の苦しい時期を支えた命綱といえる舟津選手の活躍を今後ともお祈りしています。


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