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20241014 巨人のパンチで折れそう
月曜のアラームで一度目覚めて、今日は祝日だと思い直して二度寝。それからしばらくして、部屋の外で次男が活動し始めた音がする。でも起きたくない。長男のおでこを触るがもう熱くない。検温してみたらすでに平熱だった。よかった。
朝食後、トミカのDVDを見る。働く車とかプラレールがたくさん出てくる。次男は興味関心のど真ん中。長男はそれなりに興味あるくせに大人ぶってるのかなんなのか斜に見る様子。はしご車を見て「巨人のパンチで折れそう」とか、車の模様を見て「鳥のフンみたい」などと悪態をついていた。
長男の様子は落ち着いてきたが、家族全体的に何らかの菌と拮抗状態という感じ。気持ちで負けたら終わるな、と思うが既にかなり調子が悪い。この1〜2週間ずっといろいろダメだ。何もかもダメだと思う定期イベントが発生しています。
このまま家にいても鬱屈とするし、兄弟喧嘩を阻止する意味でも、次男と2人でスーパーへ出かけた。
帰り道、パトカーがいた。次男にパトカーがいるよと声をかけて、道の脇に自転車を停車し眺めた。次男は「あっ」と指を差した。通り過ぎるのを見届けた。パトカーの中のお巡りさんが、チラッと我々の方を見て微笑んだ気がした。
歓声をあげる子供に微笑みかけるのは、ランボルギーニやフェラーリ軍団の運転手たちと同じだ。でも微笑みの種類がすこし違うとも思った。
外に出ればほぼ常に金木犀の香りがする。どこにあるんだろう。香りはするのに実体が見えない。
自分の中で金木犀はどんな姿をしているかあまり記憶がないからだと思う。オレンジの花がついていることはなんとなくわかるが、それ以外は曖昧な記憶しかない。匂いの印象が強くて、匂いしか覚えられないまま何年も秋を過ごしている。かといって、金木犀の出立ちを改めて調べて確認しようともしないくらい、自分はそこまで金木犀には関心がないのだとも思う。毎年こんなことばかり考えてるな、とぼんやりとだけするのが秋。
今夜もいろんなものから逃げ誤魔化すように、生姜の効いたカレーを食べビールを飲んだ。
こういう時は「酒と泪と男と女」を聴くとボロボロと泣けてくる。この歌の本当の意味はよく知らないし、自分がボロボロ泣くのはちょっと的外れな気もするけど、今の気分には何故かこれがはまってしまう。誰がなんと言おうとも。