須崎市のちぃたん☆活動自粛要請は妬み?SNSで人気爆発も地方創生には役立たず
高知県須崎市が7日、いま最も勢いのあるゆるキャラ・ちぃたん☆に活動自粛を求めた。
須崎市はちぃたん☆と瓜二つのご当地キャラクターしんじょう君の著作権を保有している。
左からちぃたん☆、しんじょう君
上の写真を見てもらえば分かるとおり、色使いも体型も顔も何から何までソックリなのだ。強いて違いをあげるならばかわいらしさだろうか。
しんじょう君は県や市のPRを担当しており3年前のゆるキャラグランプリで優勝。その存在は全国区になった。
そして、それから月日を置かず誕生したのがちぃたん☆。しんじょう君だけでは寂しかったのか、しんじょう君の作者がちぃたん☆を誕生させた。これだけ似ているのにも納得ができる。
しんじょう君と瓜二つのちぃたん☆は、須崎市のPRを担当しているわけではなく在京の芸能事務所に所属して活動してきた。
しかし、ちぃたん☆の活動内容があまりに過激なものばかりで、それに対する苦情がちぃたん☆の所属事務所ではなく、須崎市に寄せられているのだ。
これ以上ちぃたん☆の過激な活動が続けば、しんじょう君だけでなく、県や須崎市のイメージダウンは避けられないとして須崎市はちぃたん☆への活動自粛を求めるに至った。
たしかに、ちぃたん☆のお遊びは0歳児とは思えないほど過激だ。
ハロウィンの渋谷で、若者たちが軽トラをひっくり返す蛮行で逮捕される事件があったが、ちぃたん☆はその1ヶ月前、すでに民家にあった軽バンをひっくり返して遊んでいるようすをTwitterに投稿している。
上から、川村崇彰容疑者(20)、ちぃたん☆(0)
ちぃたん☆はTwitterで131万人、Instagramで90万人超のフォロワー数を誇る超売れっ子なので、川村容疑者らがちぃたん☆の所業から犯行の着想を得たとしても不思議ではない。
『smart』,『Popteen』の専属モデル、しんじょう君の須崎市ではなくなぜか秋葉原の観光大使を務めている。
ここ最近は、しんじょう君とお友だちであることのアピールに余念がない。
カバー写真には自販機下の小銭を探しているようすが採用されている。
この他にも「おままごと」と称して高く積まれた一斗缶に突っ込んだり、テーブルを作って壊したりとおおよそやっていることが“ゆるく”ない。
ただ、こうも思う。ここまで過激な活動を許してしまったのは売れるためなら何だってやるような芸能事務所が保護者になっていたからではないか。
くまモンのようにある程度のお堅さと高い倫理観が求められるお役所で公務員として働いている方が、タレント・アイドルとしての人気獲得だけでなく、その地方の活性化も兼ねることができる。
くまモンは決して熊ではない。くまモンだ。この営業部長一人で年間1400億円の売上を出す。
ところで、ちぃたん☆の相棒・しんじょう君は今回の騒動をどう受け止めているのか。
ちぃたん☆にやらされてる感は否めないが、しんじょう君は余計なことは考えず、ちぃたん☆とお友だちで居続けるつもりのようだ。(ズッ友っていうんですか、こういうの)
しんじょう君は高知県須崎市のゆるキャラとして全国GPを獲ったものの、過激なアソビで衆目を集めるちぃたん☆の影に隠れてしまった。
須崎市としては、ニセモノのコピーを作られて、そのニセモノの方が売れている現実に業を煮やしたのだろう。
しかし、しんじょう君はしんじょう君、ちぃたん☆はちぃたん☆としてそのブランド価値はすでに確立されている。
だからこそ、ちぃたん☆に活動自粛をせまるのではなく、所属事務所を辞めさせて、もう一度須崎市の観光大使として雇うのが最適解なのでは。
その分活動の幅は狭まるが、そこにいてるだけでも十分に可愛い。パリピに模倣されても許される範囲内で活動を続けてもらいたい。
2018年度ゆるキャラグランプリでは12位に終わった。