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石破氏の正体は傀儡(くぐつ)だったのか

自由民主党の総裁選挙で、高市氏を破って石破氏が選ばれたとき、ましな方が選ばれたと思った。
今でもその意見は変わらないが、前任の岸田氏と同様、自由民主党にはろくな人がいない、とつくづく思う。
そういう政党なのだろう。

石破首相は就任後、初めて植田総裁と面会。「政府としてあれこれ指図をするような立場にはない」としつつ、「これから先も緩和基調を維持しながら経済が持続的に発展していく、デフレ脱却に向けてこれから先経済が推移していく、そういうことを期待していると総裁に申し上げた」と語った。

石破首相「追加利上げの環境にあるとは考えていない」、日銀総裁と面会」ロイター,2024/10/2

今、日本はデフレ状態にあるという人はデフレの意味を知らない人か、財布と買い物を人任せにしている人だけだろう。

今は燃えさかる「インフレ」の真っ只中。*「XXノミクス」支持派に配慮した政治的発言なのだろうが違和感しかない。(中略)
米副大統領候補の討論会では10人もの ”FACT Checker" (事実確認を行う人)がついて「誇張された表現」という指摘が何度もあったという。今後大手メディアやSNSが目指すべき方向性はここではないか。根拠も取材も十分でない記事や投稿は「報道」や「書込み」ではなく単なる「デマ」。
"デフレ脱却" は「誇張された表現」どころか「デマ」に近い。問題はそれが一国の首相の発言で影響が大きいこと。これでは「デフレ論者」は後を絶たないし「消費税廃止」なんていう無責任な主張が幅をきかせてしまう。筆者だって税金は安いに越したことはないが、その対価で「インフレ税」が増えてしまっては元も子もない。

やっぱり「インフレ税」しかない ー 「時間的余裕がある」日銀と「利下げ」に走るFRB

この方が言う通りインフレは困るんだけど。

石破氏は、自民党の誰かに何か言われたら、昨日までの意見がコロコロ変わる。

「募ってはいるが募集はしていない」とかつて国会で答弁した安倍氏のような厚かましさが懐かしく思える。

石破氏は、野党の準備が追いつかない状況で総選挙をしたら、何とか勝てると思って、急遽解散したのだろうか。

彼はその見込み通りにならないことが分かったとたん、かつて嫌った、安倍氏のセリフにすがるありさまだった。

首相だった岸田文雄は当初、支援先を運送などの関係業界に絞ったものにする考えでいた。
 しかし、実現したのは全国一律の補助だった。自民党で積極財政派と目される有力政治家が、岸田を説き伏せたのだと、関係者は話す。幅広く恩恵が届く経済対策を打ち出すことで、発足間もない岸田政権の浮揚を狙ったとみられる。
(中略)
日本のガソリン補助金は拡大が続き、期限は何度も延長されてきた。この3年間でつぎ込んだ税金は7兆円超。「同じ財源があれば学校給食費を20年間無料にできた」「脆弱(ぜいじゃく)な送電網の整備もできた」。こんな声が霞が関では飛び交う。

やめられないガソリン補助金「禁断の果実」でゆがむ市場、代償は誰が」朝日新聞,2024/10/23

結局、石破氏は前任者同様、自由民主党の古株に、手綱を握られているのだろう。
彼が以前の彼らしい主張をするときが来るだろうか?
来ないような気がする。

タイトル写真は、映画『ゴッドファーザー』タイトルから引用

Was Ishiba really a puppet?

When Ishiba was elected as the president of the Liberal Democratic Party, defeating Takaichi, I thought that the better candidate was chosen. That opinion hasn't changed even now, but I really think that there are no good people in the Liberal Democratic Party, just like his predecessor, Kishida. That's what the party is all about.

People who say that Japan is currently in a state of deflation are probably only those who don't know what deflation means, or who leave their wallets and shopping to others.

Inflation is a problem.

If someone in the LDP says something to Mr. Ishiba, his opinion changes completely from what it was yesterday.

I feel nostalgic for the brazenness of Mr. Abe, who once answered in the Diet, "We are recruiting, but we are not actually hiring."

Did Ishihara suddenly dissolve the Diet because he thought he could somehow win if he held a general election when the opposition parties were not yet ready?

As soon as he realized that this was not going to happen, he found himself clinging to the very words of Mr. Abe that he had once hated.

In the end, Ishiba, like his predecessor, is likely being held in check by the old guard of the Liberal Democratic Party. Will there ever be a time when he speaks out as he used to? I don't think that will ever happen.

The title photo is taken from the movie "The Godfather."

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