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9月になってもまだ暑く、救急隊員たちも忙しい

9月に入って数日間は、室温が30度未満で、比較的過ごしやすかったが、また8月に戻ったようだ。

熱中症にかかる人も増えている。

東京23区 熱中症疑いで248人死亡 エアコン未使用などが8割超」NHK,2024/9/3

東京都監察医務院によりますと、ことし6月から8月までの3か月間で、熱中症の疑いで死亡したのは、速報値で40代から90歳以上のあわせて248人でした。
これは去年、6月から9月までの4か月間の192人を大きく上回り、公表されている2006年以降で最も多かった2022年の251人にも迫っています。
年代別では大半が高齢者で、80代が97人、70代が82人、90歳以上が32人、60代が27人でした。
場所別では屋内で亡くなった人が239人と96.3%を占め、この9割近く、死者の全体でみても8割余りにあたる213人はエアコンを使っていませんでした。エアコンを使っていなかった人のうち、エアコンがあるのに使っていなかったのが155人で、エアコンがない部屋で亡くなっていたのが58人でした。

上掲記事

高齢者は暑さ寒さを感じにくいという。

1人暮らしの80代の女性は、熱中症で体調を崩し、自分で看護師や友人を呼ぶなどして、この夏、合わせて3回病院に救急搬送されたといいます。
「気付いたら倒れてしまいどうしようもできませんでした」と話す女性ですが、夏場でも足や手が冷たくなり、暑さを感じなくなる時があるといいます。

上掲記事

認知症で1人暮らしの高齢者だと、熱中症にかかる危険度は高くなる。危険を防ぐためにエアコンに「冷房つけたまま」と書いたシールを貼っていても、無視する人もいる(タイトル写真は、「東京23区 熱中症疑いで248人死亡 エアコン未使用などが8割超」NHK,2024/9/3 より引用)。

(ある)高齢男性の場合、エアコンのリモコンに「冷房つけたまま」と大きく書いたシールを貼っていますが、看護師が訪れたとき、エアコンは消えていました。
室温は30度前後、湿度も60%以上と高くなっていましたが「あまり気にしていません。寒いと思うと消します」と話していました。
看護師によりますと、認知症の高齢者の中にはエアコンを消してしまったり、消したあとにスイッチを入れるのを忘れてしまったりする人も少なくない

上掲記事

85歳の現役漫画家のちばてつやさんは、彼の日常生活を題材にした漫画を隔週で描いている。

2022年の夏、まったく暑さを感じず、むしろ寒いくらいだと思っていたちばさんは、急に食欲がなくなり、寝込んでしまった。知らず知らず、熱中症にかかっていたのだった(「ひねもすのたり日記」ビッグコミック、2022年17号)。
幸い、ちばさんは、しっかりした奥さんと暮らしているので、急病になっても、病院に付き添ってもらっている(「ひねもすのたり日記」ビッグコミック、2022年22号)。

老いると、感覚が鈍くなって、うっかりしたミスも増える。

冬のある日、ちばさんは自室のエアコンの暖房を入れたつもりだったが、実際は冷房になっている、と奥さんに指摘された(「ひねもすのたり日記」ビッグコミック、2024年6号)。

私も、家を出ようとして靴を履いたら、忘れ物に気づくことがしばしばある。歳をとる、とはそういうことなのだ、としみじみ思う。

先日、駅のプラットフォームで電車を待っていると、掲示板に、「救急車の出場がおおくなっています」というお知らせが載った。

東京消防庁によると、2022年の場合、最も救急車が出動(消防庁では、「出場」と表現する)したのは、7月で、次が12月だった。

令和4年 救急活動の現況」東京消防庁

救急車が現場に到着するまでの平均時間は、去年は4年前より、3分19秒長くなっていた。今年はひょっとしたらさらに長くなるかもしれない。

救急車の適時・適切な利用にご協力を!」東京消防庁

Even in September, it's still hot, and emergency workers are busy.

For a few days in September, the room temperature was below 30 degrees and it was relatively comfortable, but now it seems like we're back to August again.

The number of people suffering from heatstroke is increasing.

Elderly people are less sensitive to heat and cold.

Elderly people with dementia who live alone are at higher risk of suffering from heatstroke.

Even though stickers saying "leave the air conditioning on" are put up on air conditioners to prevent danger, some people ignore them (title photo taken from NHK, "248 deaths from suspected heat stroke in Tokyo's 23 wards, over 80% due to unused air conditioners, etc.", 2024/9/3).

Chiba Tetsuya, an 85-year-old active manga artist, draws a manga every two weeks based on his daily life.

In the summer of 2022, Chiba, who didn't feel any heat at all and even thought it was cold, suddenly lost his appetite and went to bed. Without realizing it, he had heatstroke ("Hinemosu no Tari Nikki" Big Comic, 2022 issue 17). Fortunately, Chiba lives with a reliable wife, who accompanies him to the hospital even if he suddenly falls ill ("Hinemosu no Tari Nikki" Big Comic, 2022 issue 22).

As we get older, our senses become duller and we make more careless mistakes.

One winter day, Chiba thought he had turned on the heating in his room's air conditioner, but his wife pointed out that it was actually cooling ("Hinemosu no Tari Nikki," Big Comic, 2024 issue 6).

I too often realize I've left something behind when I put on my shoes to leave the house. I think that's what it means to get older.

The other day, while I was waiting for a train on the platform at the station, a notice was posted on the bulletin board saying, "There have been many ambulance dispatches."

According to the Tokyo Fire Department, in 2022, the month with the most ambulance dispatches was July, followed by December.

The average time it took an ambulance to arrive at a scene was 3 minutes 19 seconds longer last year than it was four years ago, and it may be even longer this year.

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