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緊縛ショーのつくり方(中級編)
みなさんこんにちは、縛師のたかせ秦之助です。
昨日の続きでございます。
難易度がめっちゃ上がります。
みなさんがんばりましょう。
#お前ががんばれ
音ハメするか否か
音ハメというのは、緊縛の動作や展開を、音源の展開に合わせることです。
ショーに慣れていないうちは、めちゃくちゃ難しいと思います。
演者のスタイルによっては、その時々のノリを出すために、あえて時間を厳密に定めていない人もいます。
その時は、出演の時間よりも長めに音源を用意しておき、なんとなく終わりくらいのタイミングで音源をフェードアウトさせたりしています。
音ハメをする場合は、楽曲のメロ、サビ、転調や、音源終わりの時間まできっかり合わせて演技を構成します。
個人的には、緊縛ライブは音ハメなしでいいと思いますが、緊縛ショーは音ハメした方が、ショーとしての完成度が高く見えていいなーと思ったりしています。
#マジむずいけど
照明演出をするか否か
ここ、個人的にとても思うところがある部分だったりします。
ショーパフォーマンスにおいて、照明演出というのはめちゃくちゃ重要だったりします。
故・ジャニー喜多川氏は「ライブの半分以上は明かりで決まる」とまで言っていたそうです。
そんなに大事な照明ですが、日本では特に、予算の都合で真っ先に削られるのが照明演出だという話もあります。
ちなみに緊縛ショーにおいては、照明演出まで考えられていることは、極めて稀です。
そもそも、照明演出までできるような場所で緊縛ショーができること自体が稀だったりしますががんが。
これがあるのとないのとじゃ、マジでえらい違いです。
照明演出が無理でも、プロジェクターで照明を代替する方法もあったりします。
様々課題はありますが、緊縛ショーでもっと照明が活用されるようになると、エンターテイメントとしてもう一段、格が上がるんじゃないかと思っている次第です。
後手縛りが長すぎる問題
演劇やミュージカル、オペラのようにストーリーがしっかりした演目を除き、ショーパフォーマンスというのは一般的に、1ステージ5〜10分くらいのものが多いです。
これはつまり、観客がショーパフォーマンスを観ていられる限界を表していたりします。
一方、緊縛ショーは短くて20分、長くて45分とかやったりします。
オーディエンスが緊縛をよく知っている人たちならなんとかみれるけど、そうではないお客さまの前で、20分超の1ステージは、地獄的に長かったりします。
余談ですが、昨日の記事で、たかせは元マジシャンでした的な話をしていまして。
一時期、路上でのパフォーマンスをよくしていたのですが、道ゆく人に声をかけて、15秒以内に面白いことが起こらないと、容赦無く去られてしまいます。
15秒で興味を引けたら、次は30秒待ってもらえます。
この30秒を何回かクリアしたのちに、やっと1分待ってもらえるようになります。
こんな感じで、人の興味を引くには、コンスタントに見所をつくっていく必要があるんじゃないかと思っています。
そんな中、淡々と後手縛りをするだけで5〜10分とか、まぁまぁ拷問です。
この対策として、後手縛りが完成した状態でスタートするか、後手縛りの合間に幾つかの演出を入れるか、そもそも後手縛りをしないなどなど。
何某かの仕掛けをしないと、観ている方は結構苦痛な時間となります。
決定版的な攻略法は未だ開発されていないように思いますが、これを攻略すると、オーディエンスの満足度は跳ね上がるように思います。
ストーリーの作り込み
昨日の記事でも言及しているヤツですが。
緊縛ショーの1ステージ長すぎる問題の対策として、ガッツリとストーリーを作り込むのが一番効果的なんじゃないかと思ったりしています。
先に述べた通り、演劇やミュージカル、オペラのようにストーリーがしっかりした演目は、1時間超とかザラなわけですよ。
先の展開が気になるという状況を作れれば、20〜45分という尺も許容される可能性があるなと。
そこに取り組んでいる緊縛パフォーマーの方も多数いらっしゃいます。
たかせは、この部分が絶望的に苦手なので、未だストーリーのある緊縛ショーをやれたことがないのですが。
#ツラすぎて吐きそう
分かりやすいストーリーが組み込めれば、実際に見たお客さまが、その評判を友人に伝え易くもなり、評判が評判を呼びます。
#たぶん
まとめ
ザザザっと思いつく範囲で、緊縛ショーの作り方、考え方を述べてみました。
いかがですかね…?
当初から言及している通り、偉そうに語っている割には、たかせは緊縛ショーが苦手です。
ここまでの作り込みをするには、結構な経験と試行錯誤が求められるわけでして、正直なところ、たかせは全くこの域には至れていません。
もしこれらに挑戦したいという方は、実際にこういったことにチャレンジされている方に話を聞いてみると、より解像度高くアドバイスをもらえるんじゃないかと思います。
#緊縛界隈には少ないと思います
余談
たかせの大先輩でもあるマルクさんが、緊縛ショーのクオリティを高めようと様々活動されていまして。
ショーチーム(劇団的な…?)の企画もあるようで、ショーパフォーマーとして高みを目指されたい方は、ぜひ連絡してみてください。
たかせよりも遥かに、具体的に、緊縛ショーの課題や演出方法などについて、考えていらっしゃるので、より実践的なアドバイスをいただけるかと思います。
イベントやってみたいかもな。
— マルク (@Akubimaruko) February 5, 2022
マルクのショーチーム。
マルク指導のリハ会をでショーを半年ぐらい作り上げてから(構成、衣装、メイク、縄など)、
イベントや店などで披露する。
興味がある人はコメントやDMをください。
もちろん披露はコロナが落ち着いてからだろうけどね😅 pic.twitter.com/u72Gf4Mggr
さらに余談
上級編はありません。
#ムリです
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えんいー