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ヘルプサイン問題についてアレコレ悩んでいます

みなさんこんにちは、縛師のたかせ秦之助です。

先日、緊縛サロンにおけるヘルプサインについての記事を書いたところ、とても多くの反響をいただきまして。

ちょっと、反響が予想を遥かに超えていたため、これは早く対応しなければ!ということで進めていたのですが…

正直なところ、めちゃむずくて、難航しております。

経緯については、下記のページをご一読くださいませ。

分類の問題

被害者は誰だ問題

議論の出発点が「バーで被害に遭う女性のためのヘルプサイン」だったので、女性中心で考えていましたが、実際のところ、男性が被害に遭っているケースも多々ありまして。

加害者は誰だ問題

なんとなく「加害者は男性で、被害者は女性」と考えがちですが、同性被害というのもとてもとても多いわけで、単純に性別で分ければ良いというわけでもないなーとなっています。

ジェンダーが多様すぎる問題

そもそもからして、男性や女性といった身体性だけで割り切れる話でもく、MTFやFTMなどの性自認の問題や、異性愛や同性愛といった性指向の問題までかけ合わさってくるわけでして。

スイッチャー問題

であるなら、縛り手と受け手とに分類したらどうかという考え方もあるのですが、両方やられる方も少なくないため、現実的にこの分け方もできないなーと。

仕組みの問題

ヘルプサイン流出問題

前回の記事でも言及した通り、ヘルプサインが流失したら意味がないわけで、分類が難しいとはいえ、分類をしないわけにもいきません。

ヘルプサイン更新問題

とは言え、いつか流出してしまうものなので、サイン自体をある程度定期的に更新しないといけないのですが、その度にどう伝えるかも考えないといけないなーと。

プレイ中のサイン問題

緊縛のプレイ中となると、そもそも全身拘束をされているケースが多いため、身体動作によるサインがほぼ不可能になるので、それも踏まえたサインの設定が必要になります。

バレバレだと意味がない問題

相手からバレバレのサインでは意味がないわけでして、一方で自然すぎると運営側に伝わらない恐れもあるので、「自然かつ明瞭」という、針に糸を通すようなサインにする必要があります。

手続きの手間問題

一方で、あまり手続きが面倒すぎて利用してもらえないと意味がないし、運用する側としても、あまり複雑だと対応しきれなくなる恐れがあるので、なるべくシンプルな手続きにする必要があります。

現状の考え

そんなこんなも踏まえて、夜な夜な悶々としているわけなんですが、現実問題として全てをカバーしようと思うと、サインが複雑になりすぎて、まともに運用できないことになります。

かといって何もしないのは一番ダメということで、不十分ながらも、何某かの答えは出したいと考えています。

その上で、現状の方針は下記のように考えています。

身体性による分類とする

性自認や性指向は、どうしても外面からは見えづらいため、当人の申告を信じるしかありません。

そこに一人でも虚偽の申告をする悪意が混ざってしまうと、それだけでヘルプサインが機能不全を起こしてしまうわけでして。

これについては、運営側として、ある程度客観的に判断がしやすい身体性をベースにせざるを得ないと考えています。

身体性別のサインを設定する

その上で、女性も男性も等しく被害に遭う可能性があるという前提のもと、それぞれにサインを設定しようと思います。

プレイ中とプレイ外とを想定したサインを設定する

緊縛サロンとしては、プレイ中の被害が最も多いと思うので、そこのサインは外せないだろうということで、プレイ中のサインと、プレイ外のサインとを設定しようと思います。

LINE公式アカウントを登録してもらう

ヘルプサイン用のLINE公式アカウントをつくりました。

グループではないので、運営者(たかせ)以外には誰が登録をしているのかわからないようになっています。

その上で、女性には女性用のヘルプサインを、男性用には男性用のヘルプサインを通知させていただきます。

ご意見ありましたら教えてください

きっとまだ見落としていることもありそうだと感じています。

とは言え、たかせの基本スタンスは「やりながら考える」なので、内容が不十分であっても実行しつつ、日々改善を繰り返していきたい所存です。

が、もし現時点でお気づきの点やアイデアなどありましたら、下記よりご意見くださいますと幸いです。
#まじ助けてください
#一人で考えるのは無理がある

まとめ

ヘルプサインがどの程度機能するかはまだわかりませんが、例えうまく機能しなかったとしても、こういった取り組みをしているというだけで、加害者予備軍への牽制にはなると考えています。

また、一人ひとりがこの問題について考える機会が増えることで、じわりじわりと、業界全体のモラルが向上していくといいなーと考えています。

実行までに時間がかかっていて情けない限りではありますが、必ず実行はしますので、今しばらくお時間くださいますと幸いです。

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