手相占いの代償 2025年1月7日
和菓子屋でアルバイトを始めてから3年が経っている。年末年始は店一番の繁忙期で、年末年始休暇というものがなく、いつも忙しないのだが、だんだん私の中の風物詩になってきており、嫌いじゃない。
和菓子屋といっても地元では有名な老舗で、御歳暮や御年賀でお菓子を買われる方でお店には行列ができる。お菓子をたくさん箱に詰め、熨斗や水引を付けて、箱に素早くシュルシュルと包装紙とリボンをかけていく。繁忙期のため、狭い店内に入れるだけの人が入り、狭い包装台に入りきらないほどの店員が並ぶ。寒い中お並びいただいた方に労いと感謝の気持ちを述べながら品物をお渡しする。二酸化炭素がこもった狭い店内で一日立ち仕事をしながらずっと口と脳を動かしているので、どうしても一杯一杯になってしまうのだが、お客様にそれが伝染しないように自分を保つ。そんな年末年始を今年も過ごした。今年は新年一発目の、お並びの方への開店のご挨拶をさせていただいた。
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年はとにかく自分の体力気力の限界まで尽くしたと振り返ると同時に、自分のキャパの少なさを痛感した1年でもあった。散々過去のnoteの投稿で日頃の自分に対する不甲斐なさについては書き記しているので、ここで残すことはしない。けれど、今までのどの年よりもいろんなところに行き、いろんなものを食べ、いろんな人と関わり、いろんなことを学べた年でもあった。過去で一番充実した年だった。
夏の記憶がすごくキラキラして見える。
夏に初めて行った広島はとても楽しかったです。瀬戸内海の砂の感触や緩やかな波の模様、お土産屋さんに溢れるレモンのパッケージの爽やかさ、開放的な土地ならではの美術館の数々、風通しのいい感じがとても好きでした。台風が来た日には食料を買い込み、恋人と一緒にご飯を作ってのんびりできたことも嬉しかったです。秋冬は夏の頑張りの反動で動けなくなり、苦しかった記憶があります。ずっと何かを療養するように、生活を規則正しくし体調を崩さないようにすることに対して過敏になっていたところがあり、逆に余裕を無くしていたのかもしれない。今もまだその状態が続いているように感じます。この文章を書いていて、またその原因に対する憤りを書き連ねそうになったけれど、10行分ほど書いたところで惨めな気持ちになり、悲しみがぶり返したのでやめました。
サカナクションのライブにも行けたし、米津玄師さんの新曲がたくさん出たし、双方のファンの私は本当に本当に心が豊になりました。音楽を続けてくれて、本当にありがとうございます。ゆず、sumikaのライブにも誘ってもらい、新鮮な音楽体験もでき嬉しかったです。音楽大好き。
クリスマスは横浜に行き、中華街にて、タイムサービスで500円で手相占いができるとのことで初めて手相占いを受けたところ、占い師の先生からでる言葉が全て当てはまっており、たまげた。楽しかったが、俗世で普通に暮らしていたら知り得なかった自分の情報を知ってしまい、何か代償を払わなければいけないのではないかと最近少し怖い。早速、駅のエスカレーターで派手に転んでしまい、しっかり怪我をしたので、あながち間違いでもないのかもと思い、余計に怖い。占い師の先生曰く、私は何か良いものに守られているそうだ。春休みに帰省してきちんとお墓参りに行き、いつも参拝しに行く神社にも顔を出してお礼をしに行きたい。
私は今年就活の年です。本当に働きたくないです。税金を納めたくないです。なんでこんなにも不透明なことで溢れかえっているのだろう。普通じゃないですよね。皆様にとって良い1年になりますように。