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誰も端っこで泣かないように、僕はドット絵を丸くした。

※本記事は『端ドット絵Advent Calendar2024』
参加記事です

表はこちら


みなさんハッピーメリークリスマス!
さんかくと申します!
みなさんは『ドット絵』をご存知でしょうか?
ドット絵とは…

まぁ定義の話は置いておきましょう、怖いので…
ここでは簡単に(保険)ざっくりと(保険2)
1ピクセルが視認できるようなサイズのイラスト
と言わせて頂きます。

※この画像に思うことは心にしまってて下さい

つまるところドット絵は正方形として視認できるサイズ感で描かれている=正方形の集合体というわけですね。



でも私たちはこのままでいいのでしょうか?


みなさんはなぜ地球が丸いのか知っていますか?

端っこで誰も泣かないようにです


そんな丸い地球で私たちは



四角い家に住み


四角い機械を使って


四角い絵を描いている…


どこを見ても端っこ端っこ端っこ端っこ

この1ピクセルだって…




4人泣けます


私は普段128×128ピクセルのサイズでドット絵を描くことが多いのですが、考えるだけで恐ろしいですね。

つまり128×128×4…




65536人泣いています


本記事ではこの65536人を救うために
1ピクセルを円に変換したドット絵
描いていきます。

誰も端っこで泣かない!!!!!!!


それはもうドット絵じゃなくない?みたいなのは受け付けてません。
そういう世界に転生したと思って諦めて下さい。

俺はもう誰の涙も見たくないから─────


ここからは方法を考えていく作業です
まず最初に決めるべきはアナログかデジタルか…
もちろんデジタルの方が圧倒的に楽です。
ですが、結局デジタルは拡大していけば1ピクセルに収束してしまいます。
それでは更なる端っこを生み出し世界は涙の海に沈んでしまうことでしょう。

ともなればアナログ…これ一択ですわな

準備

まずは元絵となるドット絵を用意します。
今回は128×128サイズでサンタガールを描きます!

これを

こうして

こうじゃ!

かわいいね

ここからこの図案をもとにアナログで1ピクセルを丸に変換していきます。

しかしカラフルで同じサイズの丸いもの…
そんな都合の良いものなんてあるのかな〜??



ありました


色数は多少心許ないですがこのシールを使用してドット絵を描けば1ピクセルが円となったドット絵を描くことができる…!!!!

しかし、ここでひとつ重大な事実に気付きます
128×128のキャンバスをシールで埋める…?
それってつまり…
128×128=

16384枚シール貼るってコト!?!?

しかも適当に貼れば良いわけじゃありません
ドット絵として成立させるとなればズレは許されないのだから…

ふーん…おもしれーじゃん?
やってやりましょう!!!!!!



役者は揃った
さぁ始めようか

聖夜の狂宴を────────





ぺたぺた…


ぺたぺたぺたぺた…


ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた


1時間後────


あー…
うーーーーーん…


無理だこれ…


1時間でこの進捗…(約2列分256ピクセル)

現在の進行度


つまりこのキャンバスをシールで埋めるには
単純計算64時間必要ということになる。
1日2時間やっても32日間は必要…
16384という数字を完全に舐めてました

あと何よりクッッッッッッソつまんない!!!!
シール貼り放題なんて男の子の夢かよ!!!
ヒャッホー!!!!とか思ってたけど
全然楽しく無い!!!!!!!!!
ズレがないように慎重にシールを貼っていくのでどうしても時間がかかってしまう…



っていうか端っこ良くない?

落ち着くよね端っこ

生きてれば泣きたい日もあるわけだし
そういう時端っこに救われた人もいると思う
っていうか端っこで泣くのなにが悪いの?
別に端っこが無くなっても涙とか悲しみとかが無くなるわけじゃなくない?
みんなで戦争を無くすための話し合いとかそういうことすべきじゃない?




いや、そうじゃねぇよな




は一度やると決めたら最後までやりきらなくちゃいけねぇよな!!!!!!


16384枚?




64時間? 






上等だよ




俺が全てのピクセルを丸くして誰も端っこで涙することのない世界にしてみせる!!!


うおおおお!!!!!!!



うおおおおおおおおお!!!!




カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ 

ターーンッッッ!!!!





完成しました





端っこ排除プログラム
『有心論ver0.01』

こちらは指定したピクセルサイズで画像を水玉模様に変換してくれるプログラムとなっております。

つまり128×128のドット絵を10倍の1280×1280のサイズで出力したのちこの有心論ver0.01で10×10のサイズの水玉模様に変換してもらえば
実質1ピクセルが円になるという事です!!!

使い方は簡単

まずは変換したい画像を有心論ver0.01と同じ
フォルダ内に入れてあげます

そして有心論ver0.01を実行すると変換された
画像が同フォルダ内に出力されます!

ちょっと荒いか…?
10×10では流石に丸がカクつきますかね

じゃあ元画像を更に倍2560×2560で出力して
20×20の円を1ピクセルにしましょう

ここを20にしてあげれば…

さっきよりも格段に丸くなりました!!

いやー!なんとかなりましたね!!!
これで端っこで泣く人はいなくなりま…

え?

あーはいはい、わかってますよ

言いたいことはわかります

まぁ好きに言えばいいですよ


これを見ても同じことが言えるならね!






印刷すればアナログだもんね!!!

いや〜これで全てが解決!
丸く収まりました(丸だけに)

64時間とかかかりそうってなった時はどうなる事かと思いましたがデジタルへ移行したのは英断でしたね!印刷してアナログに出力することで元の懸念もクリア!完璧なゴールとなりました!

これにて一件落着でs…
なんだこの水…?

まさかこれは…
2560×2560に変換した際に生まれた端っこ…
つまり26214400人分の涙…!?

嫌だ…たすけ…










おまけ

16×16のドット絵を1600×1600で出力し
100×100の円を1ピクセルとした場合


なかなかかわいいですね!
そういえば水玉模様もドット柄と言いますし
実質これもドット絵ですわな!
ガハハ!

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