冬の華燭
庭の風景がいつもと何か違うと思っていたのは、いつからだろう。暖冬で生暖かいせいなのかとも思ったけど、寒波が来てもその感じは変わらなかった。
近所を歩いていて気が付いた。アロエの花があちこちで咲き乱れていたんだ。南国原産のアロエの花は、毎年咲くわけではなく、生育具合、気象条件など色々な条件が重ならないと咲くことはないそうだ。
妙に鮮やかな花の色が、冬の景色にそぐわなくて、どこか妖しくて無意識に気になっていたようだ。嫌な予兆でなければいいけど・・・
『冬の華燭』
緋は妖しくも ざわめいて
不穏に揺れる 炎のようだ
万能 迷信 苦痛 悲嘆
アロエの花言葉は 意味深
因子 因縁 偶因 起因
華咲くためには 必要らしい
吉兆 凶兆 前兆 予兆
冬の燭(トーチ)は
何を照らし出しているのか