シングルカットのベース その2

昨日の続きを。Twitterには、シングルカットでベースをオーダーすることはないでしょう、といったことを呟いています。しかしその後の考察を経て考えが少し変わりました。あくまでもユーザー目線、プレイヤー目線での話です。

シングルカットを指定しない理由のひとつは価格。大抵はダブルカットよりも値段が上がります。大きな木材を必要とする上、余計な製作工程も必要そうです。そのメリットを特段感じないのであれば、見た目重視のコスト上昇は避けたいですから、新規オーダーについては除外するのがノーマルでした。

また、多くの事例から、重量が増します。ボディ材が、その部分カットされないとしたら、比較して重たくなるのは当然のことで、身体への負担を考えて、なるべく軽い楽器が欲しいと思っているのなら避けるべきです。個人的に4〜5弦なら4kg、6弦なら4.25kgというラインを設けていますが、ダブルカットでそれを達成するのでさえ、軽量なハードウェアを用意しても困難を伴います。ましてや、木部が多くなればなおのことでしょう。ではホローボディ(くり抜き)にしたらどうでしょう。それは更なるコスト上昇を招きます。

以上2点を踏まえて、敢えてシングルカットのデザインを、自ら注文することはない、と述べました。できあいの楽器では、もちろんその個体が要求する基準を上回れば、遺棄する理由はありません。過去の所有歴、まだ忘れていたものがあります。Olive Instrumentsの6弦フレットレスも持っていました。ですから合計5本の履歴があります。それらは全て、シングルカットであることを理由に選ぶことも、避けることも行っておらず、その形状自体は全く購買意欲に水を差すことはありませんでした。(Adamovic=使用中、以下売却済みBrubaker、Mayones、Fodera、Olive Instruments)

ところが、共通した傾向として、座っても立っても弾きやすいデザインであった、と改めて気付いた今となれば、逆に優先条項になり得ます。回避すべきは重量増のみとなり、今後の楽器選びでは積極的に検討したいと、思うに至りました。マシュマロへ投稿してくださった方、貴重なきっかけをくださり、ありがとうございました。軽い楽器は希有ですけどね。

余談ですが、このnoteでも、Prism Sound Lyra2にご興味をお持ちの方から過去の投稿へコメントを頂きました。私の方で、今それについて書けるトピックはこれと言って無さそうだと思っていたところ、Youtubeに、例の如く、絶好のタイミングでお勧め動画が飛び込んできました。本当に四六時中観察されているのですね。ごくろうさまです。

Limetone Audioを主催する今西さんの使用機材が紹介されている動画です。以前公開されていた録音機材の動画も、実は参考にさせて頂いていました。今回の目玉はニーブ系のマイクプリですが、新たにオーディオインターフェースはLyra2をお使いとのことで、簡単に触れておられます。私も同じ印象でした。

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