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Jazz Bass typeでのDI比較を少し
noteを毎日書き置くというのは本年からの新しいルーティンです。大幅に外に出る仕事が減ったとは言え、そうなれば3食自炊を基本としますので家事の合間に家でできる仕事をこなすため、夜9時以降の30分くらいをこれに使うように心がけています。でも理想とはならず150分くらいがあっという間に過ぎるのが現実で、添えるべき音源を作ろうなどとやり始めると、その日中のアップが叶わない見込みが出てきて悩みどころです。でも思い立ったことはやります。音源を作りたいなら作らないと駄目です。と自分に言い聞かせて…。
前回までに録音したものは、練習している状況でやっています(もちろん弾いていることは練習内容ではありません!ただオーギュメントコードを無秩序にアルペジオしているだけです)。なのでフレットレスベースがソースですが、やはり参考にしにくいというご意見もいただいていますので、私自身の興味もあり、今日は一般的なベースで録音することにしました。
と喋っているのは、実はまだ何も始めていない段階で、成り行きによっては本日中の音源アップは果たせないかもしれませんので、あらかじめご了承下さい。文を先に書いています。
家に沢山DIが転がっているはずですが、1年前の引っ越し以来機材を詰め込んだコンテナは積み上げられたままで、一度開けてしまうと仕舞うのが大変なので手許にあったものを1台だけ加えます。そのせいで昨年3月より前の領収書をまとめた箱がどこに行ったか不明で、確定申告にも難儀しています。昨年の仕事皆無な自粛期間中何をやっていたのでしょう?(将棋を観ていました)。
自前の機材は、Mass-Kobo(マス工房)model217とALBIT A1FDpro(vintage cloth wire model)の2機種です。前者はやはり業務機でメーカー直販となります。モデルチェンジした後継機種は本体価格5万円となっています。仕事に出る際、DIをひとつ所持する場合にはこちらを使っていました。ファンタム電源と電池駆動が可能ですが、今回はヤマハミキサーAG06(USBバスパワー)のch1のみに備わる+48Vファンタム電源を使用します。入力は100kΩで、ゲインに-15dBmのパッドをかけることができます(入力側で抑える仕様です)。機材箱から取り出した状態でスイッチが-15の方向へ倒れていましたので、常時そのように使っていたことが考えられます。ちなみに、今回登場の機材の中で、これのみトランスを搭載しない電子バランス回路によるダイレクト・ボックスです。
後者はプリアンプですが、リターンに挿す場合真空管バッファーを通ったトランスDIになります。リターン入力のゲイン、バランスアウトのレベルはどちらも可変です。インプットに挿すとフェンダータイプのチューブプリアンプの回路で音作りができますが今回は使用しません。機能的には同社のATDI proと同等ですが、そちらは使用する真空管が1本異なり、入力インピーダンスの選択(100kΩか1MΩ)も可能ですから厳密には音質が異なる可能性があります。リターン入力という性格からおそらく100kΩと推定しますが、取説には明記されておりません。AC9〜10.5Vを要し、専用のAC-ACアダプター?を使用しなければなりません。
お借りしているDIは以下の2機種です。まずFloatia Designs TFDI-02(バイポーラ・バージョン)とHumbpack Engineering Thor's Box。どちらもトランスによるインピーダンス変換とバランス化を行い、前段にバッファーを積むスタイルとなっています。前者はゲインとアウトレベルが可変、トランスを通過したバランス・アンバランスの出力があります(ただしレベル設定は共有)。先のALBITに使用感が似ており、ギターorベースプレイヤーをお助けするアイテムといった商品コンセプトを匂わせます。ただし特徴はDC24Vを供給する必要があること、そのメリットを最大に生かす高音質設計となっています。
後者は大袈裟に言えばレコーディング技術史に名を残すビンテージ品へのオマージュをも含む力作でありながら、現場に出るギターリスト、ベーシストに扱いやすいよう工夫を織り込んだコンセプトが伺えます。ミニマムでユニティからのゲインブースト回路が設けてあり、エレキギター、ベースの出力レベルの差へ幅広くマッチさせることのできる仕様です。電源はDC9〜18Vを受け付けます。今回はProvidence(DC9V 200mA)を使っています。
もうひとつ、お馴染みですがAshdownのベースアンプヘッドABM600EVO4(20thanni)のDIアウトも録音します。pre EQセッティングではレベル可変の真空管ゲイン回路からトランスへ直結してバランス出力しています。機器の電源は日本仕様のAC100Vです。いわゆるアンプの裏から取る(この機種はフロントですが…)バランスアウトの実力がどの程度使えるものなのか、PAならこれで十分ではないかという主張を秘めてリファレンスにしたいと考えています。以上5機種となります。A1FDは本来プリアンプですが、敢えてここではDIとしてのみの比較ですのでご了承下さい。
さて、ベースですが、Crews Maniac SoundのビンテージJazz Bassクローン風な1本を使います。型番はわかりません。オールラッカーつや消し塗装、アルダー単板ボディ、指板はブラジリアン・ローズウッド、PUはNOS素材を存分に使ったK&Tという贅沢バージョンです。ですがあまり整備してない使いっぱなし状態です。弦は買った時から張り替えていないので銘柄は不明です。感触からニッケルっぽいです(ダダーリオではありません)。うちにある楽器の中で一番ポピュラーなタイプかなと思いますが、実感としてそれほどフェンダーっぽくはなく、印象として音はかなり太いです。現コンディションだと多少弾きづらい…。ではがんばります。