2bandスタック
SugiのNB5を入手できるかどうかはわからないです。方針だけ。すると皮算用したくなります。一応ターゲットにしている個体が手にできた時、運用するに当たってはアクティブ化したい。パッシブ専用設計ですのでキャビティが狭いしノブも3個だけ、とした前提でどうやって載せるかが問題です。
なんでもSugiのファクトリーにてザグリを広げ、アクティブ化の改造を成された個体を見たことがあります。それは今も時折市場で見かけるアクティブモデルのと同じ形状に加工されているのでしょうか、そのあたりは不明ですが、非常に自然な仕上がりだったのを記憶しています。お店の方がパネルを開けて下さって確認しましたが、パネル内側に製造日と改造日が記されておりました。
そのような作業をお願いしたりするならば、申し分なくフィットしたアクティブ回路の搭載が可能でしょうが、予算もそれなりに違いありません。諸々で5万とか超えるのは、すでに嫌ですが、そんなものでは収まらないでしょう。回路だけで2万くらいはします。最初から付いているものはお買い得ですね。
個人的にはパッシブのトーン回路を必須と考える人間であり、2ボリュームも残したい。となれば3つめのノブをスタックにして2バンドEQを導入してもまだ足りません。少なくとも4ノブないとね。
スタックは操作性が悪く好きではありませんが、ノブ数に固執するならトーンを諦めるのが良いかもです。EQのトレブルで、絞ればハイカットトーンのように動作するものってないでしょうか。そうした観点で見ていくと…。
2バンドも各社各様に出ていますがEMGのBTCが良さげです。2軸2連のポットに基盤が取り付けられており、その単体でプリアンプを構成しています。ディップスイッチが2個載っており、それによる4通りの組み合わせでトレブルの効かせ方を変更できます。
シェルビングかピーキングかの選択、そして動作する周波数をハイ側/ロー側の2通り選べます。絞った時に好みの音色が得られる設定がもしあれば、これで決まりです。このプリアンプはEMGのアクティブピックアップのみならず、パッシブのハイインピーダンスも入力できる設計で問題ありません。
グロッケンクラングは、バイパスした時にトレブルコントロールがパッシブトーンに化けるのが強みですが、3ノブ構成にするとトレブル・ベース・スタックになるので、この機能は失われます。トレブルはたいへん高い周波数で動作する設計が、カット方向へも有効かどうか試さないとわかりません。しかしながら候補に入れておいても良いでしょう。
アギュラーはOBP-1が好きだけれどブースト方向のみなのでOBP-2という選択になります。音を聞いた経験はありませんが、OBP-3に良い印象がないので投資してまで試す気にはなれません。
バルトリーニ、ノードストランド、まだ数々ありますが、少し気になるのはノルです。どうなんでしょうね。一時期使っていたEUBにも付いていたことがあり、ナチュラルな音だとは思います。動画で見ると、スタックの胴体部分に嵩があって、ジャズベースのキャビティに無加工で入らなかったケースがあります。ボディへの加工は本意ではありません。
と、試すほどお金がかかり、避けていた本体改造と比肩しうる金額に、すぐにも到達しそうです。EMG、だめならグロッケン、という風に辿りますかね。もちろん、以上の考察は全て楽器が手に入った場合の話であり、夢想の域を出ません。あしからず。