フレッテッド6弦試奏の結果について少し

本日はプレミアム・フライデーでした。あれは2017年2月24日より実施とありますので4年間、48回を迎えたことになります。政府の経済対策の一環、また働き方改革の旗の下でしたが、これまでに恩恵にあずかった人はどれほどいるのでしょうか。私も今日は15時に仕事を終えて、近々では今日しかないかも、という切実感で、また都内楽器店を3軒はしごして参りました。帰宅して21:30を回り、夕食を取らずに焦ってこれを書いてるナウでございます。

感染予防に十分配慮しながら移動は自家用車で行っています。前を走る車のナンバーが889だったのを見て、苦手なやつだと思いました。インチ換算、35です。

3箇所でフレッテッドの6弦ベースを合計7本弾かせていただきました。弾いた順だと、ワーウィック、ムーン、メイワンズ、アトリエZ、フリーダム・カスタム・ギター・リサーチ、ディンウォール、ヤマハとなります。

ネックの幅の狭いということではワーウィックが第一候補でありながら、多くは語りませんが、試奏した楽器に問題があったので選外となりました。

ムーンは中古で、これも状態が悪く、私のMBCよりもずっと新しいために弦間は18mm設定で食指は動きませんでした(うちのは16.5mmくらい)。しかし思ったよりも軽かったのは美点です。

メイワンズはスタンドに固定するためか、背面に謎の穴が数個空いており、実際の使用における用途は不明でした。スルーネックなのに、まるでボルトオン・ネックのねじ穴のようなサイズでした。それはともかくとして、良い楽器とは思いました。この個体は私には向きませんが。

アトリエZはM285という21フレットの6弦で、24フレット仕様のベータというモデルは知っていましたが、このようなJazz Bassスタイルに6弦があるとは知りませんでした。調べたらJ-noteというモデルにも用意はあるようで、実はアトリエは多弦フレンドリーなブランドだったんですね。

オリジナルパーツの6弦用ブリッジが19mmピッチですので、ネックの幅は一番広く感じ、左手の指は思うように弦を捕まえられませんし、ハイポジションでローB弦を押さえることは不可能でした。もちろん十八番の70'sスタイルですから全身ポリコートですので、そういう音ですし、ブーストのみの2バンドEQは丸みのある音を許してくれません。ただ、そうしたネガな部分を多々持ちながら、私は今日一番に気に入りました。やっぱりJBのカッコがホールドしやすいのでしょうか。あと、ネックが板目ワンピース・メイプルというのが、音の出方という点で、どこまで行っても馴染むのだなと確認した次第です。

フリーダムは楽しみに待っていた6弦モデルをようやく触れたのですが、フェンダー系の強みは、ここであまり反映されておらず、素晴らしい仕上げの楽器でしたが好みではありませんでした。ネックが今日弾いた中で最も手間暇のかかった、きちんとしたフィーリングでした。ダントツです。

アトリエの音が好きだが、これ自体を買うのは躊躇される旨正直に申し上げた際に勧められたのがディンウォールでした。中国製のは初めてですし、6弦も弾いた記憶がありません。ファンドフレットへの理解は十分あり、かつて4弦を1本持っていました。ボディの形状が優れていてホールド性が優秀、かつ全音域へのアクセスがボディを動かさずに可能である、非常によく考えられたデザインと思いました。3PUタイプでしたが、配線の組み合わせはセンター+リアのMMコンビネーション以外は使わないかなと思いました。プリアンプはバイパスできますので試しましたが、ちゃんといい音していました。PUが「強い」のだと思います。

最後にヤマハの普及価格帯の、非常に多く流通しているあのモデルを弾かせていただきました。値段が安いですし、対価格で言えば申し分の無い優れ物で、私のイメージではジョン・パティトゥッチのような幅広ネックを覚悟していましたが、18mmピッチのナローネックで弾き易かったのでした。買ってしまいそうにもなりながら889/35だったので見送りました。でもちょっといいですか? 定価税抜き14万円とのことです。これを25%の値引きで売価が税込114180円。で、なんと今日から3日間はポイント20倍セールの対象で20760ポイントが付与されます。1ポイント1円として使えますので、実質93420円相当ですよ。あの店での話ですが…。みんな走れ!

もう一回、最後にアトリエを弾かせていただきました。864/34の安心感は無視できません。で、思ったこと。シングルコイルが好き。ダブルコイルはどうも苦手ですね。多弦では得がたいですが。M285を買ったらやることが沢山あります。ブリッジを17mmくらいに替えてしまいますかね。ネックの両端が余りますが、それでも指は弦を捕まえられるようになるでしょう。PUはギリギリポールピースの真上くらいでなんとかなるでしょう。サーキットは丸ごとパッシブにして、4ノブ分の穴が空いていますのでジャックも表に出すでしょう。ペグはGB528で48.4gですから弄らないで良いでしょう。てな具合で、使ってみる価値はあるのかな?ないのかな? 20万円切るくらいので出物があればやっちゃうかもです。

とはいえ、板目ワンピースが好きならMTDですよね。634が出てこないかな、と待つべきですかね。アッシュネックの635はまだ売れずに残っていますけどね。どうしても手を出すのは恐い。お腹が空きました。今日はこの辺で。接客してくださった店員さん、ありがとうございました。


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