Alusonic Aluminium Instrumentsの2
アルソニックの5弦ベースは、ナット幅44.5mm、ブリッジ弦間18mmとなっています。パッと見、条件に合っています。しかし実際どうなのかは弾いて確かめる必要があります。あるいは、12フレットでネックの幅がどうなのか調べれば、適合かどうかわかります。結構前から、それに気付いていて、重量も軽いことがわかっていましたから、アンテナにはかかっていたのです。
Geek In Boxは若い方々で運営されていますので、非常にSNS利用も熱心で、彼等のプッシュするアルソニックの演奏動画も多々上がっております。そんな中、本家のオフィシャル・チャンネルで見たものが、中々音が良く、気に入りました。ひとつ紹介します。
イタリア人のプロ・ベース・プレイヤーGianni Gadauさんが弾いています。彼自身のチャンネルもあり、ライブではF-bass、Mayonesなどを愛用しているようで、どれを見ても大ざっぱに言えば同じ音がします。ご自身の耳が求める音色に寄せるのでしょう。親近感を覚えます。少なくとも、ここで聴けるアルソニックのサウンドは、ひとつの理想型と言えそうです。
このベースのスペックが不明で(問い合わせればわかるでしょうけれど)、2018年2月にアップロードされた動画であることを頼りに、アルソニックのFacebookを検索し、同様の楽器を探すと"J-Special Deluxe"の"Ultra-Light"シリーズがそれであるようで、2200€とのことです。
ボディ材はチャンバードのスワンプアッシュ、2ピースのメイプルネックにチタンロッド、指板はグラファイト、ボディトップにも埋め込みのグラファイト、ダブルコイルの自家製ピックアップはアルニコポールに、ネオジミウムマグネット、オリジナル3バンドEQ搭載、重量3.7kgといった仕様です。同じ楽器を裸で聞くとこんな感じ。
グラファイト指板だからか、全域での均質性が素晴らしいですね。ウッドではない指板は弾いていてつまらないと、経験上信じているのですが、ここまで良いと見直してみてもいいかなと宗旨替えしそうになります。
ボディトップがステンレスかカーボンかで、どのように変化するかわかりません。カーボンの採用は軽量化のためかもしれませんね。ステンレストップで、ウッド指板(メイプル)だと、これは4弦ですがこんな感じです。
弾き手が同じなので、ほぼ一緒ですね。この方が従来品に近いかもしれませんが、聴いていてわかる違いは微々たるものです。以下が裸の音です。
やはり私には、良い音、という以上の感想がありません。素晴らしいんじゃないですかね。
試奏の所感を書くところまでなかなかたどり着けませんが、明日また続きを。