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DI(A1FDpro vintage wire VS TFDI02)の比較音源を少し

短く記事を上げようと思い、TFDIのインプレ第2弾としてラインアウト(キャノンアウト)の音質を説明しようと思いました。先日はアンプヘッドのプリアンプ部分として使用した感想を書きましたが、DIとしての本来の仕事がどの程度音に違いが出るか、簡単に記すつもりでやり始めたわけですが。

ラインアウトについては、実は到着してからすぐに、練習環境の中で使っていましたので、それまでのHX Stompに絡ませたA1FDとの違いはすでにわかっていました。本日は、A1FDの方も本体のみの素の状態で比較したのですが。それを文章で表現するのが難しい。以下に少しは書きますが。

で、やはり音が必要と思い、一番簡単に録音できる方法でライン録音しました。ADコンバータはRMEのBaby Face(最初期のもの)を使わずに、練習環境のままヤマハAG06(バスパワー駆動)からLogic Pro Xへ、トラックを無加工でAIFFに書き出してSound Cloudにアップしました。以下リンクを付けますのでお読みになりながら、どうぞお聞きください。ぱっとやったので、なんちゅうか、演奏は適当の極みです。いつもですが。

使用した楽器は、昨日だっけ(もう覚えてない)、のK.NyuiによるMBC-6改となります。パッシブで、マスタートーンのコンデンサーは0.1uFが入れてあります。家に転がってたビンテージものを深く考えずに付けていますが、気に入っていません。効き過ぎです。で、PUはBartoliniですが、ネック側がオリジナル、ブリッジ側はP462Jをパラレルハムバッカーとして使っています。ブリッジ側のボリュームをフル、ネック側とマスタートーンを6〜7割のところまで落しています。リア側PUのそもそもの取り付け位置がブリッジ寄り過ぎるために、どうブレンドしてもストライクな好きな音が作れないです。今は、なので現状での妥協点という感じですかね。

シールドはVan DammeのFlat-cap90、8000円くらいのものです。癖が無くて好きです。それをデバイスに繋ぎ、そのキャノンアウトからCanareのマイクケーブル(2000円ちょっと)でAG06の2チャンネルに入れています。AG06にはコントロールアプリがあり、入力も監視できるようになっています。メーターで、だいたい-18が振れる位を目安に各インプットレベルを揃えています。Logic上では44.1kでキャプチャし、トラックを無圧縮で切り出しSound Cloudにアップロードしましたが、Sound Cloudの方でマスタリングを自動で行っているようです。しかしLogicで聴くのと大差ない感じがします。ちゃんと比較していませんが。では

ALBIT A1FD pro vintage wire version "input"

最初に録ったのはこちらです。インプットに挿して、プリアンプとして機能させる通常の使用状態です。ゲインは9時。トーンは、トレブル、ミッドがセンター、バスのみ10時。バランスアウトは14時となっています。ループをシールドで繫ぐと、もう1段真空管を通すことになり、さらにファットになりますが、そのことを忘れていて録音していません。すみませんです。
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/a1fd-input

ALBIT A1FD pro vintage wire version "return"

次にデバイスのリターンに挿しています。ここでも真空管を通っており、「真空管DI」の状態になります。先の方は「プリアンプ」ですね。リターンにもゲインコントロールがあり、インプットに挿した時と同じになるよう調整しましたが、律儀にセンターでぴったり合いました。前のものはトーンコントロールで音が作れるので、もっといい音が追求できます。こちらは楽器を素の音で送る方法となりますが、それでも掘りの深さといいいますか、立体的な感じと、好ましいエッジが付きますので中々良いです。HX Stompでプリアンプセクションをループでバイパスできるように結線していましたが、その時も通さないで使っていましたから、別にこっちだけでいいんじゃね?という感じはありますが、ライブでアンプから出す音に関してはフェンダータイプのトーン回路が、めちゃいい感じで使えるのではないかと想像します。では
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/a1fd-return

Floatia Designs TFDI-02 *bipolar version

アンバランスの「プリアンプアウト」とバランス(キャノン)の「バランスアウト」が備わっておりますが、アウトプットレベルのノブは両方に効きます。本品をライブセッティングでパワーアンプを動作させるプリアンプとして使いつつ、ライン送りもとなると、このレベルで両方が動いてしまうのは、場合によっては困るかもしれません。ゲインノブで音色が変わりますので、その多寡で美味しい音を作ったら、送り先の機材にマッチさせるアウトプットボリュームに設定したまま使う必要があり、その意味で、やはり"DI"なのだと思います。もちろん同社にはEQを装備したプリアンプが製品として用意されていますので併用がベストなのでしょう。

音は一聴してわかると思いますが、音圧が上がります。語弊を恐れず言えば、ピークが潰れるわけではありませんので、ダイナミクスはそのままにコンプレッサーを通したかのようです。メーターの読みでALBITとレベルを合わせたノブの位置は、ゲイン6 / 10、アウトプット2.5/10です。楽器自体の音量変化は、フレットレスのため少なめですから、結構上げ目で使えるためツヤが乗ります。タッチのディテールはALBITよりも表現されていると思います。それでいて音に厚みが加わり、楽器のグレードが上がったように感じます。FETではどうなのでしょう。私はこのバイポーラ版は結構好きですね。
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/tfdi-bp
*市販品はJ-FET
が搭載されており、ご提供いただいたバイポーラは非売品です

Ashdown Bass Magnitude EVO-IV

おまけとしてアンプヘッドのバランスアウトでも録ってみました。ちょっとだけALBITに及ばないのは否めませんが、実用上どうでしょう、十分良くないですか? 私の実感するところでは、別に自分のDI持ち込まなくても、PAさんの用意するものか、このヘッドから取れば全然不満ないと予想できます。こちらもA1FDと同形式のプリ管を一本通っています。つまみの位置は10時です(7ノッチ上げたところ)。ではどうぞ
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/abm600

こういうことを自分で行うのは初めてです。時間が取れればもっとやってもいいと思いました。録音環境のクォリティを上げすぎない、カジュアルな感じで、また企画したいと思います。DIだけでたぶん10コ以上あります。




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