33-34という、ありそうでなかったやつ
今日も短めにいきます。サマリーは、34.5 inchスケールのドラゴンフライのベースを、市場にあるやつの中からno.1(自己基準)を探し出す旅の途中で、それまで全く知らなかった楽器と出会い、それが良かったというお話です。
ひとつはGTIというブランドの4弦のベースで、ジャズベに倣ったバランサーつきのパッシブでデラーノが載っているというもの。少し重いですがアメリカン・チェリーのソリッドボディがツボにはまりました。
昔Kensmithオフィシャルサイトのwoodページに、チェリーはメイプルとマホガニーの間のトーンであるといったことが書かれておりましたが、メイプルとアルダーの間でもあるようだし、メイプルとアッシュの間でもあるように感じました。要するにパーフェクトです、ベースボディ材として。ウォルナットほどクセも無いし。
で、これが独立ブリッジを使ってマルチスケールにしてあり、G線33インチ、E線34インチという、どっちかに寄せて作るのが普通なのを両立した結果として、各弦のテンションバランスと音色が、完全にマッチしている希有な鳴りをしていました。めちゃくちゃ良かったです。ちなみに24フレット仕様。
大ざっぱに言って8mmずつの差を付けているということは、既存のマルチスケールモデルの大半に較べて穏やかですが、実際の弾き心地としてはファンドフレットのそれであって、従来品とは全然違います。ですが、フェンダーのスケール設定の欠点を完全に補っていてG線の良さ、D線の良さ、以下同、が味わえます。多弦にもこの差分で持っていくと良いのではないでしょうか。C線は33.67 inch、B線は34.33 inchとなり、なんか期待できますよね。
で、L's Trustという、こちらもそれまで存じていなかったブランドのオーダー品らしき特別な1本が、34 inch、5弦のブリッジが17mmで、感動的に弾き易かったです。ナット幅は44から45mmくらい(物差しで測っています)。4弦は19mmだと嬉しいし(F社は20)、6弦は16mm、5弦は間を取って17.5mmなんてのが業界標準にならないかなぁ、と夢想しました。
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