何もしない元旦

昨晩は19:20から紅白歌合戦を視聴開始し、22:30頃の篠原さん〜ゆず辺りで離脱しました。ひとりで黙って見続けるのは疲れます。場を離れて日記を書いて、ここへアップした後、23:30からはテレ東でジルベスターコンサートの方を番組終了まで見ました。クラシック音楽の方が飽きません。

将棋のアベマ師弟トーナメントは正午頃から過去の総集編をやっており、そのまま未公開の動画へ突入しており、クラシックを聴き終え、ナイナイを見た後にBブロック1回戦からを視聴し始め、4つ対局を見たところで午前5時に近づいたので眠ることにしました。

朝は10:30に目覚め、朝食を食べながら続きを全て見ました。こういう正月は初めてです。例年はどこかしらへ出掛けていました。食材は買ってあるので、外へ行かなくても作れば食べられます。今朝届いた年賀状に1通、出していない相手からのものがあったのですが、投函は明日にしましょう。NHKでも将棋をテーマにした特番があり、これを見ながら夕食を作り、やがて一日が終わろうとしています。

孫がいても不思議でない年齢の一人暮らしはとても楽しい。誰にも気を遣う必要がありません。まだ働かなくてはならないから、しばしのホリデイに過ぎませんが、経済的に心配の無い状態で、このような老後をぜひとも送りたいと願います。少しの仕事をこなして食い扶持を確保しながら、日々のんびりと流れゆく季節を眺めていたい。クリエイティビティへの渇望は枯れてしまったようなので、ただ考えたことを忘れないうちに書き留めておくだけでいい。そんなイメージを膨らますことのできた昨日・今日でした。

初めて紅白歌合戦を全て見た感想として記録したいことは、他の年次と比較はできませんが、2022年の内容は良かったのではないかということ。過去に色々言われている記事を読んだことがあるけれど、締めくくりに相応しい真っ当さで、独善ぶりや浮世離れしたところは無かったように思います。3年ぶり有観客というのが、それだけでも勇気と感動を秘めており、オーディエンスを前にした時の、タレントの真摯さがいずれも印象的でした。

私には秋元康氏の集めた女性タレント群は、その音楽にしてもまるで関心を持てず、もしかすると韓国から来たのかと思わしきダンスグループの方が(それもいくつかあるようで混乱しますが)、まだ見ていて面白い。それの男性バージョンも悪くないが、「かっこいい」を伝える演出は「かわいい」を伝えるそれよりも分が悪いなと思いました。かっこつけてるキャラはかっこ悪いので。でもそれによって獲得したファンが後押ししての、1年を代表するアーティストへの選出ですから私の出る幕ではありません。好きな人にとって掛け替えの無いものであれば存在意義は認めます。

ビッグネームが同窓会のように楽しんでいる風なのも、このご時世が醸し出す空気のせいかもしれません。テレビ画面を通じて彼等の姿を見ることに馴ていませんが、大物然とした尊大さよりも、我々と同じ空気を吸っている人々としての親しみを感じさせました。同じ時代を生きている実感と言いますか。

だけれど、何よりも光り、優れていたのは、橋本環奈さんという俳優が勤める「司会」のパーフェクトぶりであり、彼女の姿と声がそこここにあるからこそ、きっと国民全部は、この番組を支持しようという気になるのではないかとすら覚えました。それまでは携帯会社のコマーシャルくらいでしか知りませんでしたが、あらためて底知れない才能に出会えたことが喜びでした。

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