Ashdown社について思うことを少し
アンプの珍連載が中途半端な感じですが、しばらく離れたせいで続きが書ける気がしなくなっています。読み返す時間も無くてですね、もう開き直ってどんどん書いていくしかないと思っています。なんのために書くのか。自身のためです。アウトプットしなきゃと切実に思います。でも何を出していいのかわかりません。もちろん演奏家ですから、どこかで弾けばいいのですが、その機会が失われたまま、もう年単位の時間が過ぎています。大晦日に思いつきました。書けばいいのだと。それだけのことですが、読者の方がついてくださって本当に感謝です。お力をいただき、今日も何か書こうという気持ちを持ち続けています。ありがとうございます。
いつも標題を先に書いています。しかし今日、そこまで辿り着くか不安です。でも、まずはご報告から。
ウィリー・ウィークスとウォルターウッズ・アンプのことです。noteを読んでくださった方がご本人に尋ねてくださいました。
Yes I did use the WWA. Have a great year!!! Willie
と、その方へお返事なさっています。ありがとうございます。!!!←が好きです。ビデオ画像からは確認できませんでしたが、やはり、かつて謎だったアンプをウォルターウッズと認定したことに誤りはありませんでした。良かった。
えーと、Ashdownに行く前に、ひとつ寄り道。Ampegの話です。余談ですが。
Ampegに、2000年頃、ポータベースというシリーズがコンボとヘッドで存在し、たぶんヘッドは250と800だったと思うのですが、その800Wのほう、正しくはPB800というヘッドを持っていたことがあります。
軽量スピーカーで知る人ぞ知るAccu Grooveというところの12インチキャビネットを使っていて、それがどうも腰の据わった音が出なくて、あの時も色々と試していました。キャビは軽いので、ヘッドも軽い方が良く、もちろんDクラスのが出始めていましたから、というか、もうほとんどがそうなってしまっていましたので、どれを試しても満足しない、という様相でした。
そんな中、AmpegはSVT-3proは嫌いじゃないと思っていたので、PB800の出物があった時に入手し、それが救いとなりました。ちゃんとごつい低音が出ました。
ポータベースシリーズはAmpeg言うところの、サイズ感的にラックサイズを下回る小ささで「ポータブル」なだけでなく、「軽い」ということが強力な売りでありながら、実際10kg級でした。7kgというならわかる。10kgじゃ従来と同じじゃないかと思います。
そしてカタログにはMicro Dynamic Technology amplifier circuitという文字が並びます。これはD-classと同義ではないかと思います。トランスに関してはバランスアウトに、ちゃんと使ってるよ、と謳っています。で、検索していた時に、トラブルを修復したプロセスの画像を発見し、中を見ましたが、シャーシのど真ん中にトロイダルトランスのでかいのが鎮座しておりました。重量の大半はこいつのものだと思われます。
PB800は、しかし「重い」を理由にしばらく使った後に売りました。ところが代替品がないのです。この時Walter Woodsの200Wが手許にあったと思います。バンドで使ってみると物足りなかった。そして、私は、もう一度PB800を見つけて、買いました。結局、少し経ったら売りましたけど。
ですので、こうした事例も載せておきたいと、まず今日はここからスタートです。そして時間が迫ってきました。
Ashdownですが、自身の購入へ至る経緯はまたにして、拾った情報を書いて今日は終わります。
先日1Uラックの話でTrace Elliotにチューブタイプ、見た目ほぼAlembic F1Aまんま、というのがあったと書きました。それを気に入っていたとも。Ashdownの本年NAMM出品の新作に1Uチューブプリアンプが発表されています。やんなっちゃうくらいにタイムリー。
https://ashdownmusic.com/collections/new-for-namm-21/products/ctm-tube-pre
CTMで始まる型番は、すでにオールチューブヘッドに用いられており、そこからの派生と考えられますが、気になるのはFeedbackというコントロールが追加されていることで、普通に考えればアウトプットをインプットに環流するレベルを決めるものと想像できるのですが、どうでしょう。オーバードライブ(歪み)を得るための回路だそうです。だからあまり関係ないですが。
CTMのオールチューブヘッドは日本に入ってきていません。欧州仕様を100VにしてPSEとるのが割に合わないとお考えなのでしょうか。まぁしかたがありません。でもCTM-100Headとか需要あるんじゃないかな。KT-88が2本です。ちょうど良いと思います。(私が使うのに)。
Trace Elliotの廃業間際に、ギターアンプを含む真空管アンプ群がどどっと発売されましたが、そのどれもが非常に良かったです。ただ、すでに時代は軽量化の方向へ向かっていました。恐竜の絶滅に似ています。Trace Elliotは無くなりましたが、そこの技術者、どのような立場の方だか存じませんが、そのスピリットがAshdownに受け継がれ、今も元気に新作を発表しています。私は、遅すぎたファンの一人として、ちょっとだけ応援をしていきたいと考えています。
さぁ、23:53、アップします。お耳汚し、失礼いたしました。
追記します。只今時刻23:57
おもしろい記事を読みました。PB800を調べていた時に、米国内の某楽器店の販売サイトにありました。そのことを書きたかったんです。
Ampeg社は、ご承知のとおりヤマハに買収されました。ヤマハの一部ということに、現在はなっています。PB800は2000年前後には市場にありましたから、ほぼ20年前の製品ということになります(もちろんとっくの昔に廃番です)。で、その頃既に、Ampeg社の大半の製品はベトナム工場で生産されておりました。Youtubeで同社のフラッグシップであるSVT810キャビの年代比較を行っている方がいて、現行はベトナム製となっていました(聴いたところで優劣付けられませんが…)。そんな中、PB800は、米国生産の最後の一品なんだそうです。ただそれだけのことですが、だから尊いとする気持ちの強さが語感から伝わってきて面白かったのでした。
Ashdownは中国生産です。私が購入したモデルは英国産でした。違いはないと思います。ただ、本社の人間のお膝元で、その監督の下に組み立てられた製品には情を持つことができます。送る出す方も同様のようです。
0:11となりました。足かけ二日になってしまいましたね。それではまた