傾向がわかった
あらためて一昨日の一覧を見て、どの辺に愛を注いだかが明らかになりました。最も購入したのがF-bassの12本。次点Yamahaの10、続いてArttechの9。ここまでベスト3。
以下7本がAlembic、Crews Maniac Sound、Ken Smithとなります。6本はFenderブランド総合。5本だったのがAlleva-Coppolo、Freedom CGR、韓国製1本を含めればMTDも、ということになります。
キャリア的にはヤマハでスタートしており、本格的に練習し始めてプロになる前後はずっとアートテックのお世話になっていました。楽器本体にまつわる多くのことは、その時期に受けた杉浦さんの薫陶が大いに基礎となっています。
多弦を指向してFやケンスミスをディグっていたのが2000年代。材木についてかなりの知見を得ました。楽器を通してというより、文献をかなり読み込みましたが、それらがエレキベースの体を成した時に、音響がどうであるか、彼らの楽器を通して検証したものです。むろん、そこで飽き足らない要素はアレンビックやMTDにも求めました。
5弦でいいや、と的を絞った、特に仕事に忙しかった時代にはフェンダー回帰でもありましたが、コッポロが理想的でした。2001年に彼のショップを訪れていましたから、そこに目を付けたのは相当早かったと思います。はじめから別格のフィーリングを感じました。
コッポロをなぜ手放したのかという質問を頂きました。主に使っていた5弦ベースに関しては19mmピッチのワイドネックが厳しかったのと(同じ理由でサドウスキーも手放しました)、ナット直近でヘッドストックにテンションバーが設置されており、どうもそこで引っかかるらしく調律を合わせきれない悩みがありました。手を加えれば回避できたかもしれませんが、コッポロに対してはそうすることが悪手のような気がして、楽器の使用そのものを諦めました。
コッポロは4弦でJB、PBも持っていましたが、確かにそれらも希有な楽器ではありました。決して凡庸であったとは言いませんが、それでなくてもいいかなと思うことで、金策の時に売却しました。コッポロには18mmピッチのスリムネック仕様の5弦が存在しており、もしそれを手にしていれば今でも使っていただろうと想像することがあります。
フェンダーものは、プリCBSや70sのビンテージものが含まれておりますが、放出以降その役はフリーダムに担ってもらっていた気がします。手許に1本残しているものはプレシジョン・ベースのコピーで、フラット弦を張っています。フリーダムのフェンダーコピーならば、十分にフェンダーでなくてもいいや、と思うことができます。