理論値だけども…

オーダー中で完成待ちのベースが、仕様違いで3本あります。4年前、2年前、1年前に発注しているのですが、万が一、本年中に全部が出来上がったとしたら、残金決済のための資金繰りが超たいへん。奥の手は使いたくない…、ので是非とも順繰りに来て欲しいのですが、それより何より、この春からの仕事でがっつり使っていくメイン機を早く交替させたいという気分とのせめぎ合いもあります。

今年も昨年も、そんなわけでちょいちょい買って使ってみたベースはあるにはあるのですが、それらを精算して、今は結局、手を入れまくったクルーズのビー・ボトム21しか手許にありません。仕事は1本なら5弦を持っていくので4弦、あるいは6弦を除外しての話ですが。

弦間は17.5mmにセットしてあって、ネックの幅はナットで実測46.7mm、12フレットで65mm、これは今となってはスリムネックのカテゴリーにあり、ナット幅47mm、12F67mmあたりが主流ではないでしょうか。

先日まで短期間使っていた国産某ベースはネックの握りは最高でした。そういうのって他になく、希有ではありましたが、色々あってお譲りしました。

実は、昨年暮れくらいから、もうデジマ散歩しなくなったのです。以前は日に何度も検索かけていましたが、ベースを物色する「癖」は体から抜けていたと思いきや、仕事が近づいてくると、あれを持っていくのもどうなんだろ、って想念が湧いてしまいます。これも「病」のうちですから治したいものです。依存症?

クルマの方が納車になった直後あたりから、また物色が始まって、ワードや条件検索に頼らず、リストをスキャンしていくのですが、輪のかかった高騰ぶりに唖然とすると共に、じゃぁ青天井でいいからと妄想してみても1つとして欲しい楽器が市場にない、という現実にも驚かされます。ほんとうに、今、楽器の供給が減っているように見えます。

と言っても、自分の好みにマッチする、という視点での話ですから、値段はさておき、供給不足が引き起こす部分的な活況という点も認めざるを得ません。

雑感としては、新品の値段が上がることで、釣られて中古市場も高騰し、店舗はまだしもユーザー直売で無保証のメルカリやヤフオクまでバカみたいに強気で出品している状況を観察するにつれ、いやな世になったなぁと嘆くばかりです。あいつら、全然そんな値段で買ってねーし。売却益は申告して納税しろよ、と悪態をつきたくなります。それはさておき。

F-bassやdragonflyでお馴染み34.5インチスケールは、個人的には、結局のところ好きになれず、さりとて従来の34インチでのローBは、そこにフォーカスすれば満足いかない。となればその中間、870mmスケールのMayonesに嫌でも注目したい、となるのですが。ネックの細かったBeeシリーズは終了してしまい、かつ汎用性の高いアッシュボディはレア中のレアで市場に出てきません。スルーネックのオリジナルモデル数種とボルトオンのフェンダーライクな機種に大別される中、両者は基本設定が分かれます。

5弦ベースの話。カタログによるとナット幅47mm、12フレットでの幅65mm、ブリッジでの弦間18mmのスルーネックに対し、ボルトオンの方はブリッジは19mmとなるも、ナット幅43mmです。12Fでは67mmと2mm太くなってしまいますが。

43mmは魅力じゃないですか? ということで、よく使う5F、7F付近の幅はどうなんだろうと計算するとJabbaは5F=55mm、7F=59mm、スルーネック諸モデルは5F=56mm、7F=59mmとなります。弦間の広いJabbaの方が常用域ではネックが細い(個体差はあるかもしれませんがCNCだから信頼できるでしょう)という事実は意外でした。クルーズは実測で5F=55.9mm、7F=58.9mm(計算とも一致)。

弦間も狭い方が弾き易く感じる性質なのでブリッジを18mmに交換したり、なんてことを考えると、ちょっと良くないですかJabba?なんてね。

ローB弦の再生については、それこそ個体差もあるでしょうから6mm長いだけのスケール差が如何ほどの効果を与えるか不明ですけれど、メインで使っているクルーズにおいて、それだけが悩みであったので、良縁次第では試す価値はあるかなと思います。と言いながら、恐らく2ヵ月先には1本目が納品される予定であり、それは細ネックの5弦なので我慢して待て、と自戒しなくてはなりません。待ちくたびれてこんなことを書いています。あ、重さも大事。最近は4.0kgは無理気味とみて4.25kgまで条件を引き上げました。

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