Atelier Z M#265-17
一昨日アップしたD級アンプの簡易レポート、冒頭に投稿時は日曜になっているでしょう、と書いているのは間違えで、金曜夜に書き始めてアップが土曜になる、のが正しかったです。毎日異なる仕事に迫られ、その順序を間違えないように気をつけるあまり、曜日の感覚がずれました。今は日曜日の夕方、というわけです。なお、記事を直すことはしません。
視聴するトラックにおけるベースのブランドが分かるか否か問題について、低音の解像度が、、、と書いたのは、これもまた間違いかもしれませんね。例に挙げたKen Smithの特徴が現れる2kHz付近の癖を、ちゃんと再生していないのですから中域〜中高域にマスキングがある、というような評価が真っ当かもしれません。音を言葉で表現するのは難しいので、私はなるべくなら、事象を語ることで想像してもらうように心がけています。仮に、音楽で使用されているエレキギターがストラト系であったとして、3sのピックアップのうち、どのポジションで弾いているかちゃんと聴き取れるならば、少なくともまともです。ボディ材や指板材、ピックアップメーカーが見えれば優秀。むろん、制作サイドの意図で、そんなネタバレを許さない変調をかけている場合、それならそれと知れる解像度が必要です。私がオーディオに、そこはかとなく不満を抱きながら細かい投資を続けるのには、そうした欲望があるから。実際の答え合わせは難しいですが、少なくとも自分が関わった録音に関しては正解を知っています。
昨日、一昨日と、それぞれに過酷な環境で頑張って弾いてきました。一昨日が炎天下の野外、しかも午後2時台、ということで命をかけて戦ってきたわけですが、少しの曇り空が幸いして何とか死なずにすみました。が、翌日となる昨日、朝から極めて体調が悪く、熱中症の症状が遅れて現れたかのようでした。室内のパフォーマンスですが、照明がきつくて、めちゃ暑かったです。連日、もう許して、と心が叫びそうな、そんな労働を続けています(笑うところ)。いや、もう一昨年くらいと住む世界が異なると言っていいでしょう、みなさんも体感されていると思いますが。うちの近所で、昨日・今日に開催されるお祭りは開始時刻16時です。人に優しい。
本題に入ります。今私がメインに使っているベースはAtelierZです。5弦のジャズベースタイプ。アトリエは初期5弦が17mmピッチ(つまりはシャーラーのブリッジを搭載していた)、後に18、19と追加し、自社ブランドのブリッジを3タイプ用意してネックを細・中・太から選べるようにしています。とはいえ、ナット幅は共通で公称47.5mmとなり、それぞれはボディ側のネック端が変わります。ボディのネックポケットが3種類あり、それに合わせたテーパー率の異なるネック3種というわけです。
ブリッジ18mmは嬉しいですが、ナット幅約48mmは歓迎できず、ブリッジ17mmならば中間領域でもそこそこ狭くなることから、妥協の上17mm仕様のM#265を使用しています。実測するとナット幅47.7mm、ネック幅は7fで58.2mm、12fが63.7mm、20fでは70.1mmでした。
今年1月に買って、すでに売ってしまったJWBはナット幅が狭く、ブリッジは18mmピッチですが、その絞りが効いているお陰で12fで61.05mmと、今の17mmピッチ・アトリエよりもスリムネックでした。20fまでしかないビンテージ仕様であるが故、ソロが取りにくいので手放したのですが、再び21fのアトリエを買っており、かえってネックが幅広になっているのは迷走でしかありません。何をやっているんだ、オレは! 24f仕様のBetaモデルは17mmピッチを選択できません(5弦は18mmのみ、6弦は19mmのみ)。
アトリエのネックは、理想的な幅ではないし、400Rの指板が少しフラットすぎるきらいがあります。シェイプのせいでしょうか、指の内側にG線側のエッジが当たり、煩わしさを感じることがあります。コンパウンドラディウスだったら嬉しい。
ジャズのソロを取るのに、20F、4弦JBで自在な表現ができる方を尊敬します。私は音域が絶対的に不足するので6弦欲しいです。ただ、全仕事を6弦ベースで賄うのも厳しく、5弦24フレットが妥当かと思います(かつては22F信奉派でした)。ナット幅44mmほどで始まり17.5mmブリッジ、20Fで74mm幅、というようなネックで5弦ベースを製作できないでしょうか…。
ちなみに手許のFender Japanのネックでは、ナット38.6mm、20F63.85mmなので単純なテーパー率は1.654。これをJWBのナット43.35mmに掛ければ、20Fは72.04となります。実測74.55は、これよりも小さいテーパー率ですがブリッジのピッチが18mmですから妥当。売ってしまった楽器の残っているデータから、4弦JBのネックテーパーと同率の5弦ベースというのは現れていないのですが、指針になるなぁと感じています。
購入したアトリエはアッシュボディにローズ指板。OBP-2搭載でしたが、ない方がマシなほど嫌いなプリアンプですので外してしまい、パッシブで運用。アクティブ化したいときはアウトボード化されたアトリエのM-boxを通しています。このプリアンプはとても気に入っていてアギラーより100倍いい。例に漏れずゴトーペグがピッチを狂わせるのでヒップショットへ交換予定で発注済み。ゴトーペグは一生チューニングが合いません、マジで。