割れの修理

使えていない楽器の修理を、ぼちぼちやっています。1本は、このままでも使用可能ですが、治してから使いたいと温存していたものです。

ネックジョイント部分のボディ側が欠けてしまっていました。この状態で入手したので割れた先の部分はありません。演奏に支障はありませんが、更に崩れていく可能性は否めません。というわけで思案した結果、パテで埋め、再生することにしました。

パテは木材にも使えるエポキシ系を選びました。2液混合型ではありますが、あらかじめ粘土のように半固形となっており、2種を練り合わせて化学変化を待つタイプです。

ネックポケットの側から当て木をし、パテを盛っていきます。その作業終了時がこんな感じです。

24時間以上が経過したので、当て木を外してみました。こんな感じです。

元々はこれほど大きくエッジが立っていたわけではなく、割れた部分というのは、残っている木部からせいぜい3mm程度でした。今後これを削り出して成形するのですが、木部からの連続した形状を作るなど、不可能に思えます。この状態でもネックが付くので、以降どのように仕上げとするか、楽器が弾ける状態に戻して判断したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?