沖縄民謡「ましゅんく節」
温かくなってきたと思ったら、
またグッと気温が下がるんですね
気温差が凄いので何着ていいのか分からない
せながです。
前回は
ちらっと沖縄民謡のお話書かせて頂いたんですけど、
今回はその中から1曲取り上げて
歌詞の意味でも書こうかと思います
やば、なんかアフェリエイトでちょっくら稼いでる人みたいな出だしになってウケてます(笑)そんなつもりはなく、ただの自己満足なので悪しからず
曲の話に戻りますが
この曲は私も初めて小学生くらいの時に聞いて
何その曲!?
となったのを覚えています。
三弦の音を下げる三下げ(さんさぎー)で
弾いて歌う凄くポップな音楽で
思わず手拍子をしたくなる曲なんですけど
歌詞をみるとやや驚きます・・・
ましゅんく節
っていう曲なんですけど、
まず何その曲の名前!?って感じですよね
これ、女性の名前なんです。
私のイメージなんですけど
昔の沖縄女性の名前って「ウシ」とか
「カマ」だったので
(実際ひいおばあちゃんの名もウシ)
結構タイトルから驚きです
早速歌詞なんですけど
1.ヨーテ ましゅんくとなびと ヨーテ
ましゅんくと なびと 見くなびて見りば
ヨーウネ シクテン トンテン
2.ヨーテ ましゅんくやうしさ ヨーテ
ましゅんくやうしさ うしさ なびや清ら清
らさ ヨーウネ シクテン トンテン
こんな感じで6番まで続きます。
この2番までの歌詞に最初びっくりしたので
ここを解説して行こうかと思います
まず、この曲には先ほども言った
「ましゅんく」という名の女性と、
もう1人「なびー」という
2人の女性が登場します
ヨーテましゅんくとなびとヨーテ
この部分です
そして、歌詞は
ましゅんくと なびと 見くなびて見りばヨー
と続きます。
これ、簡単に言うと見比べるという意味です。
今からおよそ150年前くらいに
伊江島にましゅんくとなびーという
美人が居て、この2人は
島中の評判が高かったようです。
ある日、2人を並べて見比べよう
となった!というのが1番の歌詞の意味です
いやいやいや、
序盤からそれぇ!?こわ!
いや、今でいうミスコンみたいな
感じなんですかね・・!?
にしても勝つか負けるか、の2択しか
ないもんですから
親戚とかまでヒヤヒヤしただろうな…
そして実はこれ、
2番にその結果が書かれているんです
ヨーテ ましゅんくやうしさ ヨーテ
ましゅんくやうしさ うしさ
どうやらましゅんくに対して
「うしさ」と言っています
沖縄の母音は
「お」→「う」に変わるので
そうです。
「うしさ」→「おしさ」
→「惜しさ」
なので、ましゅんくが負けたんです
そして、畳みかけるかのように
なびや清ら清らさヨー
ウネ シクテン トンテン
と、なびが綺麗だったと
歌詞が続くのです
このように、ましゅんく節の
1・2番は女の品定めをしたときの
情景を島の男たちが
率直に歌っているそうです。
3番以降は、恋物語が
少し入ってくるのですが
このうたは、若い男女の夜遊びの
ときにうたわれる合唱形式の民謡で
遊び歌
に分類されるそうです。
へぇ~~~!!
私もものすごく勉強になりました
最初の歌詞が衝撃的過ぎて
多分、今このような歌い出しの曲を出すと
話題になるだろうなと思いました
唐突過ぎる…
そしてここまで理解して
私は思うわけですよ
なびーの方が美人なのに
なんで負けたましゅんくが
タイトルになってるの!?
最後にYouTubeのリンクでも
貼っておきますので
聴いてみてください。
ではまた~
ましゅんく節
参考文献:新城徳祐(1969)沖縄の民謡 歌詞と解説
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