月曜から夜更かしのスネカジリサポーターに学ぶこと
どうも、プロスネカジリのゴメスです。
あなたは、盛岡ゼブラというサッカーチームをご存知だろうか。以前、月曜から夜更かしで紹介されたが、知らないという方がほとんどだろう。
盛岡ゼブラは岩手県盛岡市をホームタウンとする社会人サッカーチームである。JリーグのJ1,J2,J3の下のJFLのさらに下のカテゴリに位置するチームだ。
このチームのファンクラブを立ち上げ、試合の観戦・応援のみならず選手や監督へのインタビューも手がけ、それらをYouTubeで公開するなどの広報活動をたった1人でやってのける人がいる。
それがこの齊藤晃氏(39)だ。(以下は彼のYouTubeのスクリーンショット)
そんな彼の収入は、なんと月3000円なのだそうだ。読み間違いがないように漢数字でも書いておく。月に三千円だ。
では生活費はどうしているのかというと実家に暮らして、母親に養ってもらっているのだ。齢39にして、だ。
「ちゃんと働いてほしい」と本音を漏らす母親に対し、「親の金であって家の金でもある」「俺が応援しなかったら、ゼブラが死んでたかもしれないんだぞ! ここまで来て(応援を)辞めるわけにはいかない!」と強く返す。これに母は「そだね」と同意するしかできないでいる。
もはや盛岡ゼブラの応援は彼にとってのライフワーク。働いてお金を稼ぐことよりも優先すべきことなのだ。
これを見てあなたはどう思うだろうか。「親のスネかじってないで働け!」と思ったかもしれない。
しかし私は、斎藤氏を少し羨ましいと感じた。
彼は、形はどうあれ、好きなことで生きていくを実現しているのだ。いや、正確には「好きなことだけして生きていく」といったところか。
彼はみんながやりたくないと思っている仕事をやらずに、自分がやりたいことだけをして日々を送っているのだ。
しっかりと働かないことで、たしかに親に迷惑はかけているだろう。しかし、それ以外の人にはひとつも迷惑はかけていない。
それを我々が非難する理由は1つもないはずだ。
強いて言えば母親はかわいそうだが、勘当してしまえばいい。それをしないということはある意味、スネをかじることを認めているようなものだ。なんならスネをかじらせても良いんだと思わせるだけのことを斎藤氏はやっているのかもしれない。
ある意味、子にとって親のスネは自分が使える資産のうちの1つのようなものである。
これを使うのを良しとしない人は多くいるんだろうが、別に親のスネをかじることを禁止したり、罰したりする法律はない。
親の金を使ってでもやりたいことがあるなら、親が許す限り使えばいい。彼は私にそう教えてくれた。