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私という人へ

最近
泣いたり
落ち込んだり
疲れたり
眠れなかったり
叫んだり
ぶつぶつと独りごとを言って
夜道を歩いていたり
誰かの発した言葉に
勝手に傷ついたり
ネガティブな記憶を
思い出したりしてる
私へ。

私の心は、身体は
一体どうしたいと叫んでいるの?


鬱々となーんにもしたくないと
ごろごろと横になっていても
ちゃんと私の感情は動いていて、

生きている。

人間の感情には必ず
ネガティブもポジティブも
その両方ともがあって
どちらもどちらかを支えていてくれる。

どちらかだけで私を創り続けることは
絶対にできない。


・・・・・



幼い頃、私の母親は
私やきょうだいに
突然話をしなかったり、話しかけても
いつもと違う冷たい態度で接して来たりした。
突然に機嫌が悪くなったこともあった。
突然にだ。
ラブストーリーじゃない、
背筋も凍る
冷ややかなコールドストーリーだ。

小さな私は母親のそれがとっても怖かった。

昨日までやわらかな灯りを照らしてくれていた蝋燭の火を、
自ら消してしまって、仄暗い色の世界へと母は変えてしまう。

自ら灯りを求めないと、その世界に再び色はつかない。

あたたかな灯りをひたすらに小さな私は
待っていたのだと思う。


それからもう何十年も経つというのに

大人になって
誰かと出逢う中で
また同じように
意味もわからずに突然に機嫌の悪さを露呈され、冷たい態度で、酷い言葉で当たられたりした事が何度かあった。

その度に私は
あの時と同じようにまた怯えていた。

あの時の心臓の音が懲りずに
容赦なく聴こえてくるのだ。

大好きなのに
仲良くいたいのに
どうして
どうして

って。


心臓がバクバクして
ドキドキしてって繰り返して

恐怖で震える手を見つめながら

怖い

怖い

って怯える小さな私を

丸呑みにしようと
大きな音を立ててソレが
やってくるのだ。


小さな私が
私の中の
部屋の隅っこで
怯えている。

それなのに、それでも私は

平気だよ!
直ぐにおさまる!大丈夫、大丈夫。
私は笑顔でいたらいい!
そうしていたらきっと機嫌もなおる!
平気!平気!

って。
また蓋をするのだ。

ばっかじゃないの。

どんなに辛くても
一生懸命、ノイズの鳴る胸を撫でながら、浅くなってる呼吸を整えるのだ。
整えようとする、が、正しいのかも。

それを私は何年も繰り返して来たのだと思う。

手放してないから
何度も向こうから気付けとやってくる。


その人の問題だと切り離せないまま
私がなにをしたの?
私が何か嫌なことをしたの?と問い続け、それを続けた結果、私という人がどう造られたのかというと、

人の機嫌が悪くならないように
怒らないように
喜んでいられるようにいられる
言葉はなんだと探そうとする人間となっていったのだ。

あー、厄介だ。
神さまも、もうお手上げだと寄りつかん。

そうすると人は自分の本心なのか
もはやわからなくなったままに
時をためる。
ノイズにも蓋をして
何もなかったように。


けれどね、

「私はとても傷ついた」

という事実は決して消えることはないから、同じような状況になる事を恐れると、恐れを消すように、私は誰かに同じようにその感情を押し付けるのだ。

今度は誰かを支配しようとする。

同じように誰かにそれをしようとする感情が溢れ出てくる。

もう、どうしようもないアホ。
馬鹿馬鹿しいと笑ってくれた方が救いだ。
どこまでこれを味わいたいのか。
本当に笑けてくる。

笑けて来て
無性に切なくなる。


悲しかったでしょう?

つらかったでしょう?

どうして私にそんなことするの?

と、私の中で何度も何度も
声が聴こえて来るのに
それに気づこうとしない。
知らないふりをしてきた。

でもね、


そんな私も私なんだと
気がついた。

私はそれを味わいたくて
この世界を選んでいる。
とても嫌な気持ちさえも
味わうことで
生きていることを実感し、

愛する人の胸の中で
心から安らぎを感じて眠るのだ。
それが生きることの醍醐味なのだと思う。
それを味わうためには
嫌な感情とも向き合うのだ。
それは対でできている。

どんな感情も吐き出して
ノートに書き綴ってみろと教えてもらってから

くーっそー!
なんで私にそんなふうに
当たったんだよ。
なんでそんな言い方したんだよ。
なんでなんでなんでなんで
って感情を出すと、


つーーーーーって
ただただ
涙が頬をつたった。

そこから
こどものように
ふえーんふえーんと泣いた夜もあった。

こんなに私を大事にして来なかったんだと、私についたどろどろの泥を払いながら、涙と共に流している。

まだ
旅の途中。
身体のあちこちに泥もついてるけど、


大丈夫。
もう私はわたしを蔑ろにしない。

今まで
本当にごめんね。

まだそれをし足りないみたいだ。

でも、

私は愛おしい私と
愛おしい誰かと生きている。
たくさんの人があなたを
応援してる。

その感情を携えながら。

もう大丈夫だからね。
安心して出し切っていいんだよ。

私がついてる。
隣りに眠る愛おしい人も
あなたを愛している。
大丈夫。
大丈夫。





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