伊那リターンズ ローメン発祥の萬里で昼飲み 21.12.05_12:00
伊那の名物B旧グルメにローメンという食べ物がある。
太めの蒸し中華麺をマトン、キャベツなどで炒めたもの。
見た目は焼きそばに似ているが、ラーメンのように汁だくの物があったり、焼きそばのように炒めたまんまのものがあったり。そこのところは千差万別みたい。
そのローメンの元祖の店をうたうのが伊那市にある萬里という中華食堂。
伊那市駅からほど近い、天竜川と小沢川が合流する信州伊那アルプス街道と三州街道国道153号線の交差点のディープな飲み屋街の中にある。
いつもの伊那散歩の通り道でいつかは行かないとと思っていた店へ、今日はじめて足を踏み入れる緊張感。店のある飲み屋街という場所と町中華には見えない店の外観が入店を鈍らせる(笑)
店内は不思議な中華空間。
確かに中華な雰囲気なんだけれども、カウンターと小上がりがどころなく牛丼屋風というか、昭和の居酒屋風でもある。店の動線には便利なんだろうな。
コの字のカウンターに腰を掛けて頼んだのは馬心という馬の心臓、餃子、そしてローメン。ローメンにはあまり期待はしていないけれども、一応元祖の店に敬意を評して。
そして、当然ビール。萬里は田舎の街で昼間から飲める貴重な店なんだよな。
ビールのお通しは茹でもやし。
もやしも珍しいなぁと思っていると早々に馬心が登場!!
つまりは馬のハツ刺しなわけです。
これににんにくをどっぷりと乗せて・・・ビールで流し込む。
くーーーーーたまらない。
伊那で食べる馬が木曽馬でないことくらいはわかっている。大概は輸入品だろう。
それでも、馬を食べる文化を絶やさずいるところが伊那の偉いところだ。
ホテルのそばのスーパーでも馬刺しは必ず目にする。
おたぐりという馬のもつ煮もいつもある。
街の店舗でも馬は割とポピュラーに食べることができる。
健康的にどうなのか・・・みたいな話をする気はない。
そういう文化を大切にしているところが好きだし、その文化の一端に触れたいと思っている。
そして餃子。
最初からタレがかかっているという不思議。
大ぶりで具だくさんのそれは満足の一品。
ビールのお供に丁度いい。
ただ、ローメンだけは納得がいかない。
萬里のローメンはかなり薄味で、卓上の調味料を使って自分好みに味を調えるらしいのだが、そもそもローメンのオーソドックスな味を知らないからどういう味がいいのかの加減がわからない。
ローメンとはそういうものだというのなら、ローメンのベースとなる味を知らないって致命傷だ。