自粛六尺 夜明けの街ですれ違うのは・・・
緊急事態宣言によるリモートワークの前に朝散歩。
街の人々はまだ眠りの中だ。眠りから覚めたとしても所詮外出自粛だろ。生産性が低いから寝ていることとあまり変わりはない。
人々が外出自粛だと街もなんだかピリリとしないそんな朝。
朝日に輝く街がきれいなんだよなぁ。
人の移動が少ないからなんとなく空気も澄んでいる。
本来の街の姿ってこういう感じなのかな?
いつもならむかつきながら同調しながら通勤電車に揺られている時間。いや、それよりまだ早い時間か。
街が動き出す前の時間。こういうのも嫌いじゃないな。
人と違うことをしているっていう優越感か?悪くもないけど良くもない。
それでも時々散歩の人やランニングの人とすれ違う。物好きな人もいるものだ。こんな朝早くから。きっと前世で悪い事した連中に違いない。そう思えば納得が早い。
本来ならこれから動き出す街。
なにかが起こりそうな予感がしないといけないのに。
連日の外出自粛じゃ、どうせなにも起きないことはお見通しさ。
マジで連日、昨日と同じ一日が始まって終わっていくだけ。それがずっと繰り返す。
思いの外人生ってつまらないものだなぁ。これが本質なのか。人の人生に意味なんてありゃしないんだ。
どこかに出かけるとか、人とまじわうなんて本質部分に対するただの味付けでしかない。本質をどう味わうかみたいな主食とおかず。
我ながら、本質の部分の味の薄さを味合わされる。ブランド米であるはずがないことは承知ずみだが。人生の本質すら老人食だったとは・・・トホホ。
夜明けの街ですれ違うのは月の欠片と昨日の僕さ。
今日の僕だって昨日の僕と実質なにも変わらない。