【岩手県一関市】みちのくひとり旅1日目 一関 釣山公園散策 23.11.17_13:30
東北道を爆走して、今日の目的地、一関にたどり着いた。
最初に訪れたのは釣山公園。
今まさに、紅葉の国だった。
猫の額ほどの一関の平野部は、3万石ほどの伊達家の内分地。
そんな平地にポコリと盛り上がった丘の様な地形は東夷平定の坂上田村麿や前九年の役で源頼義・頼家親子が陣を張った場所。
江戸幕府の一国一城令以前は一関城として伊達家の要害。一国一城令以降、居館は裾へと移されたが、万が一の場合にはいつでも立てこもったであろう雰囲気は感じる。
ただ問題はいざという時はついに来なかったということ。
戊辰戦争でも伊達家の降伏は異常に早かったから。
伊達家は外様だから、当然といえば当然だけど。
そんな釣山公園は、一関観光の最初にはちょうどいい場所。
ただ、要害というだけあり、急坂を登るのは一苦労。
一国一城令の江戸時代はこの丘の麓に藩主の邸宅があった。
殿様の邸宅を覗き見る地勢のため、一般人は立入禁止だったとか。
厳しいアップダウンとはいえ、こうやって散策できるのも今の時代の賜物だ。
平成の大合併で7市町村が合併して誕生した一関市は岩手県で2番めの広大な地域。
江戸時代に仙台藩の内分家として独立したのが、伊達騒動の敵役で有名な伊達宗勝。
伊達宗勝改易後は、伊達家御一門の田村家の領地に。
釣山公園から見下ろす領地は3万石だ。
公園は春には桜の名所、夏には紫陽花、今の季節は紅葉の丘。
夜には紅葉のライトアップもやっるらしい。
田村神社や日本庭園など見どころもたくさん。
全国的には地味だけど、今は市民の憩いの場であることは確かです。