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【北海道函館市】北国の旅の空、函館元町散歩 函館区公会堂 24.11.14_10:30

 函館山の山麓、元町の一等地に函館区公会堂が建つ。

 明治13年、外国人居留地制度がなくなりつつある頃の建築。

 明治40年の函館大火で消失するも、元岩船家の労働者で漁業承認から銀行家になった実業家相馬哲平氏の寄付により再建。

 函館市民の社交場や迎賓館として使用されたそう。

 まぁ、不便極まりない坂の上の建物ですわ。

 この場所まで明治のお偉いさんたちは歩いてやってきたのだろうか?

 車はあるまい。馬車?坂を上がったの?

 人力車だとすれば、車夫は死ぬ思いだったろう。

 裾の広がったドレスを着た淑女や燕尾服の紳士が利用していただろう事はわかるが、その裏には貧困にあえぐ農民や蚕の糸を紡ぐ女工さんの上に成り立っていた特別な立場。

 函館なんていう北のハズレの成功者たちが背伸びしまくった社交の場。

 今となっては、開港の頃を思う観光地ということになっているけれど、それを支え維持した人たちの苦労・・・バカになるまい。

 多分当時なら底辺の生活者、蟹工船の労働者だったろう自分からすれば、ただどん底から見上げるだけの施設だったことは確かだ。

 時代を見て走っこくお金を稼ぐ人間には、今も昔もなれそにないから。
 



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