2021年、秋の浜離宮散歩 21.09.20_13:30
都心部に住んでいる者にとって秋を感じるって簡単な話ではない。
秋と言われて最初に思い浮かべるのは大概の人が紅葉だとは思うのだが、日本の紅葉って11月も終わりくらいがピークだよね。
そうすると、立冬を過ぎていて、紅葉って暦の上では冬じゃないか。
季語とのズレが甚だしいといつも思うのだが、どうやら歳時記を直す気配はないみたいだ。
紅葉って冬だよねとなると、秋ってなんだか途端にイメージが乏しくなる。
食欲のだとかスポーツのだとか急にイメージ的な話をされても・・・冬将軍が忍び寄る物悲しさって独特なものなのに、アクティブなイメージになってしまう。
今日は都会の秋を探しに浜離宮に足を運んだ。
最もこれも毎年のこと。
東京は大名庭園の宝庫だが、秋を見つけるってなかなか大変だ。それでも、浜離宮のビルの谷間の感じとか、コスモス揺れる感じとかは、夏が終わったことを印象付けられる。
そんな浜離宮をぐるり一周。
浜離宮は、徳川家綱の弟、甲府徳川家の庭園だったもの。
後に徳川家宣が六代将軍となり、甲府藩が解消されてからは将軍家の庭園となった。
紀州の暴れん坊が将軍になるまでは、分家から本家を継ぐとその分家は解消されてたという歴史の事実。
そういう前例をはねのけた辺りが、暴れん坊のすごいところの始まりだったのかも。
レインボーブリッジが見えたり、東京タワーが見えたりと、現代の都市の風景を借景として取り入れてなお存在感を残す庭園。
見どころ満載です。
園内一周はオヤジの足にはちょうどいい感じ。
ただ、浜離宮から帰りの新橋駅までがキツかったりして・・・。
コロナ禍で一杯引っ掛けて帰るってのも気が引けるし・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?