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春の鎌倉巡り 日蓮法難、安国論寺 19.04.07 13:05

桜が終わると鎌倉は海棠の季節です。

とは言ってもどこでも咲いているということではなく、小林秀雄と中原中也の妙本寺の海棠がつとに有名。
今日はそこを目標に、鎌倉の街を散策です。

まずは鎌倉駅からタクシーで安国論寺へ。最近めっきり体力が落ちて鎌倉観光にタクシーは外せなくなっています。大町なら路線バスでもいいのだけれども、バスを待つ時間がもったいなくて、鎌倉観光の最深部までタクシーで行ってそこから歩いて戻ってくるのが常。それでもタクシー代は1000円程度。それくらいの距離感の鎌倉は、ふらっと歩くには丁度いい感じです。

日蓮法難の安国論寺。鎌倉の大町には日蓮の松葉ヶ谷の法難の地でその場所を名乗る寺が安国論寺の他に長勝寺、妙法寺と三寺あり、結局それはもともと一箇所だったという話のような気がするのだが。

安国論寺というくらいだから、日蓮が立正安国論を執筆した場所で、今も洞窟(日蓮宗的には法窟と呼ぶらしい)が残されている。また、法難時に避難した洞窟や、日蓮六老僧の一人で弟子の日朗の荼毘所、経団連会長だった土光敏夫(まさか、明日をつくった技術の東芝がこんなことに成ってしまうとは・・・)の墓など見どころ満載。

また安国論寺は鎌倉大町随一の花のお寺で、境内には春の花が咲き誇ってますが、以前はここにも海棠が咲いていたはずなのに、最近見ないのはなぜだろう?海棠は小さい若木みたいなのがやっと見受けられるだけだ。

鎌倉大町の最深部で逗子が目と鼻に迫る土地。つまり三方を山に囲まれた鎌倉の東の外れ。こんなところにも時々参拝の人が訪れているのはさすが日蓮宗であり、さすが安国論寺。

鎌倉の新緑に包まれて春の訪れを慈しむ。この春は平成最後ということになるはず。鎌倉時代から数えると幾つ目の元号だろう?沢山の中の一つでしかないことは百も承知。こちらとしてはやっと二元号を越えようというところ。人の一生なんてそんなものがせいぜいで、歴史の中のほんの一部でしかないことは確か。その一瞬を楽しみ今年も新緑の季節を迎えられます。



安国論寺はこの辺り


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