【長野県南木曽町】妻籠宿の寺社仏閣
妻籠の宿場の斜面地に寺社仏閣が佇んでいた。
ちょうどうまいこと宿場からは見えない位置取り。
奈良井とは異なりこの場所は木戸の中になるのだろう。
寺社や仏閣を宿場のど真ん中に置く必要はないよな(笑)
街道の延命さんの脇の坂を上がると光徳寺だ。
建物は新しいが雰囲気がある。
16世紀ころに創建されたそうだから、街道とともに、宿場の冠婚葬祭を担ってきたのだろう。
境内も墓地もよく整理されていて清潔感がある。
高台の墓地から死んでもなお宿場を見つめて眠れるんだね。
光徳寺を過ぎ旧妻籠小学校をすぎると和智埜神社がある。
見上げるほどの石段に幟が揺れる。
必死に登った境内にはおどろおどろしいような雰囲気がある鳥居と社が。
説明書きはどこにもなかった。
趣がある神社なので、云われは色々あると思うのだが。
宿場の奥の長い石段の先の神社なので、観光客の人が進んで来るとは思えない。
地元の人のための神社なのだろうか?
そうなると説明書きとかは必要ないのか。みんな知ってるって世界だろう。
木曽路の趣を残す妻籠宿に残る寺社仏閣。
昔から宿場の人の心の拠り所なのだろうが、坂の上の急な石段の上にあり、お年寄りには気軽に近づくことも厳しい環境。
老いのどこかで、もうお参りに行けない・・・みたいな思いになるのかな?
悲しいけれども、現実の厳しさだなぁ。
やがて自分も・・・もうすでにいろいろと諦めなければいかないことは増えつつあるし。