はじめまして
こんにちは、こんばんは。
弁護士のナカシマです。
お餅を食べすぎたかどうかは関係なく仕事仲間からムチムチ弁護士とよばれております。
このブログでは、主に個人事業主やフリーランス、法務部がないベンチャー企業、中小企業などに向けて、日ごろ仕事で自分が直面した課題を中心に発信していきたいと思います。
第一弾は、本の紹介から。その名も「先生!バナナはおやつに含まれますか?」(中野友貴著、第一法規)。
ちょうど法務を一緒に立ち上げている会社の社長さんから紹介いただいた本で、内容はタイトルのとおり、「バナナはおやつに入る派」と「バナナはおやつに入らない派」に分かれ、それぞれの主張に沿って議論が始まります。
大事なのは、バナナがおやつに入るかどうかではありません。「バナナがおやつに入るか?」という議論が起きていることそのものです。
バナナくらいなら笑い話で済みますが、実際の仕事の場では、これが「この作業は契約内容に含まれますか?」「このノウハウ・著作物は僕のものですか?」「なんか違うんだよね、て言われたけどそれ直すまでお金もらえませんか?」となります。
バナナ論争を避けるには、例えば「遠足に持っていける『おやつ』とは、学校前の駄菓子屋で売ってる箱に入ったものに限る。ただし、おもちゃやシールがおまけについてくるものはダメ。」と、予め遠足のしおりに書いておけばいいわけです。
同様に仕事をする側は「最低限なにをしたらお金を払ってもらえるのか」、仕事を依頼する側は「最低限なにをしてもらったらお金を払うのか」を先に決めておくことが必要でしょう。
今回はここまでです。次回は、遠足のしおりにあたる「契約」について話したいを思います。