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1000日チャレンジ 930日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 17 Bright Sparks

ゴールまで70日

★BMI:22.8

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 17 Bright Sparks
★主な内容
18世紀には、科学者たちは雷や稲妻の研究を行っていた。1600年頃にはすでに磁気という言葉があり、羅針盤は広く活用されていた。1745年頃、ライデンで生み出された「ライデン瓶」は瓶に半分くらいまで水を入れ、瓶と起電機をワイヤーでつないだもので、つないでいる導体といわれる部分と瓶の外に触れると衝撃が体に走った。この衝撃が何なのか、という問題に取り組んだ一人がベンジャミン・フランクリン(1706-1790)だった。彼は、アメリカ合衆国独立宣言の起草者として知られるあのフランクリンである。彼はライデン瓶の”力”は瓶の中にあると確認し、2枚の鉛板の間にガラスをはさんだ一種のバッテリーを作り、実際に蓄積した電気を放出さえることに成功した。フランクリンは、稲妻とこのライデン瓶でに現象に関係があると考えた。そして、雷雨のさなかに凧をあげるという危険な実験を行った。その結果、彼はこの2つの現象(電気)の共通性を確信する。この実験の成果はすぐに避雷針の発明として実用化されている。
さらに3人の科学者が電気に関する成果を残している。ルイージ・ガルヴァーニは、筋肉の運動と電気の関係(動物電気)を見つけた。アレッサンドロ・ヴォルタは、亜鉛と銀の間に湿らせた厚紙をはさみ、何層にも積み重ねると、持続的な電流が生み出されることを見つける。この発見により実験に用いる安定した電流源が確保できるようになった。3人目は、アンドレ゠ マリ・アンペール(1775-1836)。彼は磁気が実は動いている電気であることを見つけ、電気力学とよばれる分野を開拓した。
彼らの死後まもなく、人類は電気を自由に使いこなすようになる。

★単語
magnetism
;磁力、Leyden jar;ライデン瓶、achieved;達成された、homespun;家庭で作られた、pursue;追求する、excessive;過剰な、discredit;信用しない、conquer;征服する

★フレーズ
puzzle over
;頭を悩ませる、take away;取り除く

ライデン瓶;「Leyden jar;ガラス瓶の内面と外面にスズ箔を張って電極とし,ふたの中央に金属棒を通して,その先端の鎖が内面のスズ箔と接触するようにしたコンデンサ。 1745年にドイツの E.クライストは瓶の中に水を入れ,その中に釘を入れて起電機から電気を送り,手で釘をさわったところ強いショックを受けた。翌 46年,オランダのライデン大学の教授 P.ミュッセンブルークはこれと同じような放電実験をし,ショックの強さで寝込むほどであった。しかし種々実験を重ねて今日のライデン瓶をつくった。これによって電気をたくわえておくことが可能となり,電気の研究に大いに用いられた。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用)

ボストンに初めて仕事で行ったときに、ベンジャミン・フランクリンの銅像を見つけた。あーあの凧の実験の人は、銅像にしてもらえるほどの人だったのかと思ったのだが、実はアメリカ独立に深く関与した偉人として尊敬されているということを、その直後に知ることになったことをよく覚えている。


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