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飛鳥への旅(2)国営飛鳥歴史公園 高松塚古墳・高松塚壁画館

※壁画の発見は1972年。小学生だった私を考古学の虜にした大ニュースだった。発掘を指揮した奈良県立橿原考古学研究所の末永雅雄所長や関西大学の網干善教助教授はヒーローだった。あれから50数年。中学生時代以来の訪問だったが、壁画の模写を見ただけでドキドキ、ワクワク。楽しい旅になった。

◎高松塚古墳
場所:奈良県高市郡明日香村大字平田439(高松塚壁画館)
「中尾山古墳と文武天皇陵との中間の丘陵南斜面に位置する。墳丘は直径23メートル、高さ5メートル程度の二段築成の円墳であり、昭和47年3月21日に極彩色の壁画が発見され一大センセーションをまき起こした。古墳は国の特別史跡に、壁画は国宝に指定されている。内部は横口式石槨で、内法の長さは2.6メートル、巾1メートル、高さ1.1メートルであり、凝灰岩の切石をもって築造されている。石槨内は漆喰が全面に塗られ、壁面には彩色壁画が描かれ、漆塗木棺が埋納されていた。南面より盗掘を受けていたが、出土遺物として、人骨以外には金銅装棺金具、海獣葡萄鏡一面、銀装大刀外装具などが検出された。これらは正倉院御物などに文化史的に近いものである。特に葡萄鏡は中国の西安市の唐墓から出土した鏡と同じ鋳型で製作された同笵鏡であることが分かり注目される。壁画は、側壁面に男女人物群像、四神、日月、天井部に星宿が描かれていたが、その根本は中国の伝統的な思想を背景にしたものであり、高句麗、唐の影響が顕著に認められている。」(明日香村web siteから引用)

高松塚古墳
高松塚古墳出土品(飛鳥資料館展示品)

◎高松塚壁画館:「高松塚壁画館は特別史跡「高松塚古墳」に隣接し、館内には、壁画発見当時の精密な壁画模写「現状模写」をはじめ、剥落や汚れを加減した模写「一部復元模写」、さらに凝灰岩に漆喰を塗り再現した「再現模造模写」、棺を納めていた石槨を復元した「石槨模型」のほか、副葬されていた太刀装飾金具、木棺金具、海獣葡萄鏡などの「副葬品レプリカ」を展示し、高松塚古墳の全貌をわかりやすく紹介しています。飛鳥探訪に欠かせないスポットとして、多勢の観光客が訪れています。」(公式web siteより引用)

※現状模写

男子群像(西壁)
白虎(西壁)
女子群像(西壁)
玄武(北壁)
女子群像(東壁)
青龍(東壁)
男子群像(東壁)

※今回のお土産

御朱印
壁画館図録、石室ペーパークラフト、女子群像キーホルダー

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