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一月大歌舞伎 昼の部『寿曽我対面』『陰陽師 大百足退治』『陰陽師 鉄輪』『恋飛脚大和往来玩辞楼十二曲の内 封印切』(歌舞伎座) 観劇記録(一部ネタバレ有り)
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◎ 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
【公演日】2025.1.11(土) 11:00
【会場】歌舞伎座
【出演】
曽我五郎時致 巳之助
曽我十郎祐成 米吉
大磯の虎 新悟
小林朝比奈 尾上右近
化粧坂少将 宗之助
八幡三郎 精四郎
近江小藤太 吉之丞
梶原平次景高 廣太郎
梶原平三景時 錦吾
鬼王新左衛門 中車
工藤左衛門祐経 芝翫
(以下、公式web siteより引用)
「初春の吉例、様式美あふれる祝祭劇
源頼朝の重臣・工藤祐経の館で催されている祝宴。そこへ、小林朝比奈の手引きで曽我十郎と五郎の兄弟が対面を許されてやって来ます。父の仇を討とうと逸る五郎が、工藤に詰め寄ると…。
鎌倉時代に実際に起きた曽我兄弟の仇討ちの物語は、江戸歌舞伎で初春の吉例として上演された祝祭劇。令和7(2025)年巳年の幕開きにふさわしく絢爛豪華で多彩な役柄がそろう、歌舞伎の様式美あふれるひと幕をお楽しみください。」
★正月と言えば、の華やかな舞台。和事・荒事など歌舞伎の様々な要素が幕の内弁当のように詰まっていて楽しい。中車さんの歌舞伎舞台は初めてみた。もう少し出番が長ければよかったけど。尾上右近さんはじめ、多くの若手有望株も揃い踏みで、とても頼もしかった。
◎ 陰陽師(おんみょうじ)
【公演日】2025.1.11(土) 11:00
【会場】歌舞伎座
【原作】 夢枕 獏
【脚本】今井豊茂 (大百足退治) 戸部和久(鉄輪)
【出演】
〈大百足退治〉
藤原秀郷 松緑
大蜈蚣の魂魄 坂東亀蔵
永薙姫 魁春
〈鉄輪〉
安倍晴明 幸四郎
源博雅 勘九郎
徳子姫 壱太郎
呑天 廣太郎
蜜夜 笑也
蜜魚 宗之助
海老 精四郎
青牙 青虎
暗妃 笑三郎
赤鬼 猿弥
藤原兼家 門之助
蜜虫 高麗蔵
蘆屋道満 白鸚
(以下、公式web siteより引用)
「夢枕獏の大人気作、装いも新たに登場
〈大百足退治〉
武勇の誉れ高い藤原秀郷。近江の国、琵琶湖にほど近い三上山に出現するという化け物を退治するためやって来た秀郷は、化け物の正体である大蜈蚣の魂魄と対峙し…。
〈鉄輪〉
朧の月夜、源博雅が吹く笛の音を慕う徳子姫は、やがて愛する男に裏切られ、蘆屋道満の妖力により生成りの鬼と化していました。安倍晴明が呪の解明に乗り出し、遂には道満との対決が迫り…。
平成25(2013)年の歌舞伎座新開場杮葺落で新作歌舞伎として上演し好評を博した配役を中心に、『陰陽師』が装いも新たに登場。夢枕獏の大人気シリーズより、荒武者・藤原秀郷(俵藤太)が大立廻りで魅せる『大百足退治』と、陰陽師・安倍晴明とライバル・蘆屋道満の対決に、恋に破れて生成りの鬼と化す美しい姫の心に晴明の相棒・源博雅の笛の音が響く『鉄輪』を上演します。どうぞご期待ください。」
★〈大百足退治〉は、短い演目だったが、松緑さんの魅力たっぷりで見ごたえあり。
〈鉄輪〉は舞台美術がとても美しくすばらしい。幸四郎さん、勘九郎さんは貫禄の演技でこれからの歌舞伎界を背負っていく2人らしい舞台になっていた。白鷗さんは久しぶりに観たが、座ったままで、演出もあってのことではあるがマイクを使っての台詞のみで、少し心配。
◎封印切(ふういんきり)
【公演日】2025.1.11(土) 11:00
【会場】歌舞伎座
【出演】
新町井筒屋の場
亀屋忠兵衛 鴈治郎
丹波屋八右衛門 扇雀
傾城梅川 孝太郎
肝入由兵衛 寿治郎
阿波の大尽 桂三
槌屋治右衛門 東蔵
井筒屋おえん 魁春
(以下、公式web siteより引用)
「悲劇への序章、上方和事の代表作
大坂の飛脚問屋・亀屋の養子忠兵衛は、傾城梅川と深い仲。梅川の身請けに必要な金が用意できずにいるところへ、丹波屋八右衛門がやって来て忠兵衛の悪口を言い立てます。耐え兼ねた忠兵衛は、懐にある公金の封印を切ってしまい…。
男女の悲恋の物語を描いた上方和事の代表作。明治から昭和にかけて活躍した名優・初代中村鴈治郎の当り役を集めた「玩辞楼十二曲」の一つをご堪能ください。」
★有名な上方歌舞伎の演目だが、やはりお話は古さを感じてしまう。主人公が公金の封印を切るシーンがクライマックスだが、子供の喧嘩のようなやりとりのなかでの失態で、共感もできないし、そのやりとりがあまりに長い。役者の皆さんの演技は素晴らしいと思ったが、直前の新作歌舞伎のテンポを観てしまったあとでは、より長く感じた。
◎お土産
筋書き、満願堂芋きんどら焼
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